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#01 個別銘柄分析(2986 LAホールディングス)

40代男子・個人事業主「まこまこ」の個別銘柄分析です。
ど素人が初めて書く分析記事となりますので、拙い表現や、誤解を与えてしまう文章があるかもしれませんが、暖かく見守っていただければ嬉しいです。

初記事の銘柄は、「LAホールディングス(2986)」です。
前身である「ラ・アトレ」時代から数年に渡り売買をしている銘柄で、一昨年はこの銘柄で初の2倍株となりました。

ホールドしている間に、昨年・一昨年とIRセミナーもリアルで参加し、社長の脇田さんのお人柄や語り口が素敵であること、物件の目利きや未来への展望、社員の働き方に対する考え方に共感できたことから、分析してみることにしました。


事業内容

IRで脇田社長が「不動産製造業」と表現されていて、収益不動産開発(新築不動産部門)を成長ドライバーとしていくようです。

1.新築不動産販売(土地企画販売・新築不動産販売)
2.再生不動産販売(リノベーションマンション・投資)
3.不動産賃貸事業(ヘルスケア施設・オフィスビル・商業施設・レジデンシャルホテル)
この3セグメントとなっています。

2024年12月期 第1四半期決算説明資料より

1.新築不動産販売
都心を中心とした、「未来の1等地」となるポテンシャルの高いエリアを発掘し再開発することで高価格帯商品の開発・販売

2.再生不動産販売
都心1等地をリノベーションし、二度と手に入らない場所をさらに高付加価値商品(10億超の商品も好調)として販売

3.不動産賃貸事業
できるだけ手間を省いて、ヘルスケア施設の30年固定賃貸やレジデンシャルホテル、商業施設やオフィスビルなどの、長期賃貸・安定収入となる物件を所有することで、効率の良い安定した収益を事業の基盤としている。

事業セグメント別の売上比率

2024/4/6インベストメントブリッジ主催 個人投資家説明資料より

2024/5/15の1Q決算のセグメント別では、再生不動産販売が好調だったことがわかります。

2024年12月期 第1四半期決算説明資料より

総合分析

森口亮さんの著書「Excel株投資」の手法で分析をしていきます。

成長性9、割安性8.7、大化け性8.3と非常に高いもののはあるものの、不動産業ということもあり、自己資本比率が低いこと、営業キャッシュフローが赤字であることから、安全性4.0とやや難ありですね。

レーダーチャートの元となった表


LAホールディングスの良い点・悪い点

成長性の確認

四季報オンラインより
株探より
四季報オンラインより

割安性の確認

マネックス銘柄スカウターより
マネックス銘柄スカウターより

安全性の確認

株探より
株探より

大化け性の確認


内部要因・外部要因

外部環境
・売上予測は、人手不足の工期遅れも勘案している
・都心5区を中心に、福岡、札幌と伸びている場所への投資
・高価格帯、高付加価値不動産のみ扱っていて競合他者との違いが大きい
・コロナ影響はほぼなし

内部環境
・少数精鋭
 社員数が少ない(連結で90名)ので、
 2024年12月期 1人あたり 売上3.6億円 営業利益0.6億
・脇田社長 56歳
 社員平均年齢 45.5歳(業界平均40.5歳)
・株式分割も検討はしている模様


ライバル比較

上:四季報オンライン 下:株探

四季報と株探でライバル会社が違いました。
霞ヶ関キャピタルのようになることを期待していますがいかに(笑)
上記の他、ロードスターキャピタルも近い業態と思われます。

株主構成

四季報オンラインより

脇田社長が事実上の筆頭株主ですね。

株主還元

2024年12月期 第1四半期決算説明資料より

配当性向の高さ、配当は今期4.90%、来期5.46%と高配当です。

チャート

週足
昨年8月の上げからレンジ相場と言いつつ、52週移動平均線で見ると、上昇トレンドとは言えます。
4200〜4300円付近が下限、5270円付近が上限で、上昇パワーを充電しているのでしょうか?

株探より

月足
さらに長期で見てみましょう。見事な上昇トレンドですが、直近はヨコヨコです。

株探より

日足
より一層レンジ相場となっています。
5/15の1Q決算直後の下げが、4回ある前回安値を上回って止まっています。
ここから跳ね返すのでしょうか?

株探より


中期経営計画

2024/4/6インベストメントブリッジ主催 個人投資家説明資料より

まとめ

LAホールディングス(2986)を分析してみました。
高付加価値不動産開発・販売とヘルスケア施設などの固定収益を持っていて、成長性も十分。
ただし、金利上昇局面にある今のタイミングで不動産業はどうなってゆくのか?という不安がありますし、報道や不動産投資界隈では、売買不調も囁かれています。

とは言え、成長性や一人当たりの売上・利益の効率の高さ、不動産の目利きやセンスの良さ、高配当でもあり、中・長期目線で監視したい銘柄です。

また、この記事を書いている途中の5/16に役員解任のIRが出ました。
以前「Abalance」のIR担当であった堀内氏が、昨年LAホールディングスにIRの担当として入社した。ということから不安視していましたが、インサイダー取引の疑いで逮捕・解任となりました。

今後の動向次第では、株価に影響が及ぶ可能性もあるので、注視が必要ですね。LAホールディングスに入社後はIRとして表に出ているところは拝見しておりませんので影響度は小さいと思いたいところです。
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2986/tdnet/2443928/00.pdf


最後に

最後までお読みいただきありがとうございました。
参考になったよ!などと思っていただけましたら、♡やコメントいただけますと喜びます♪

投資は自己責任です。
私の分析を真に受けて損失を被ったとしてもお助けすることができません。
ご自身での判断にて投資判断をお願いします。


参考文献


参考リンク

2024/4/6 インベストメントブリッジ主催 個人投資家説明会

2024/5/15 2024年12月期1Q決算資料
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2986/tdnet/2441061/00.pdf

2024/2/14 2023年12月期通期決算資料
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2986/tdnet/2396853/00.pdf
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2986/tdnet/2396852/00.pdf

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