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MTGAのプレミアドラフトピック方針概論

MTGのリミテッドを愛するものとして、MTGAのプレミアドラフトをする際の自分の思考ををつらつらと。
ある程度「環境で強いアーキタイプ」「環境で強いカード」がわかっているけど、勝ちきれないんだよなー、っていうあたりの人向け。
半分は自分への覚書。筆者は一応、毎月ミシック1200位には入っているくらいの人間です。

序論:プレドラではカットが基本発生せず、自分のやりたいところを突っ走る人が多い(しかも初手に心中)ため、運ゲー(≒ドッ被り発生)を嫌うなら、以下の方針をある程度守ったほうがいいと思われる。もちろん例外はいくらでも発生するよ。

1-1~1-3:とりあえず一番強いカードを素直にピック。色合わせは気にしない。また、迷ったら強アーキ/得意なアーキに関わる方を選ぼう。
重要点として、強カードがない場合は、「デッキを選ばない便利カード(大抵は多色支援土地やアーティファクト)」>「色の合ったそこそこのカード」でピック。そこそこの基準としては、あればほぼ使うが、各色トップコモン群には入らないくらい。
この段階で色を決めることより、受けを広くすることが重要だからである。なので、環境における「便利カード」を決めておくことが必要となる。
奈緒、「色の合わないトップコモン級」は「便利カード」より上。可能なら、この3パック分の内容は記録しておきたい。

1-4~1-8:最重要順目である。アリーナのドラフトで上からのシグナルとか考えるのは止めたほうがいいが(※)
少なくとも、ここで流れてきたカードは3人以上のプレイヤーが取らなかったカードである。この段階でトップコモン級/強アーキの中心になるカードが残っている場合、色が全く合っていなくともピックしたい。今後流れてくることが相応に期待できる。その結果カードが全く流れてこないということももちろん起こるだろうが、その場合は初手色に戻ろう。
重要なのは、どの色が流れてくるのかをここで見極め、メインカラーを定めること。
色を変える必要のないピックができたのなら、もちろんそのまま進んで良い。

※シグナルについては、自分が発する場合なら有効と思われるのが「枯らす」ことか。一色消す、とか。ただ、それですらピックを歪めるメリットが有るかというと微妙。ほどほどにね。

1-9~1-11:第一次答え合わせのコーナー。記録しておいたところから何が消えているか、おおよその傾向を見ておく。メインカラーの選別には遅いかもしれないが、サブカラー/2色の組み合わせを決定する材料にはなる。
ここまででメインカラーおよび、ある程度デッキの方向性が定まることが望ましい。サブカラーまで確定させるかはケース・バイ・ケース。

1-12~1-15:ここでのテクニックとして、使う予定がまったくない色のプレイアブルカードが残っていた場合、アンプレイアブルを取ってでもあえて流すというものがある。
下が見てその色に向かってくれるかもしれない(≒2パック目以降の流れが良くなる)可能性が微粒子レベル(ry
ただ、使う可能性が僅かにでもあるならおとなしく取ろうね。

2-1~2-3:色変え最後のチャンス(ボム級カードが2枚以上確保できた場合)。ただ、アーキタイプ環境の場合、ここでフラフラするのはいい結果を産まないことが多いのには留意。
これは、「特定のデッキでのみ強いカード」が多くなりがちなため。(≒1パック目がほとんど無駄になる)
1パック目でサブカラーを決定しないピックをした場合、ここで出たボムを逃さず使用できるというメリットが有る。色変えを考えないなら素直に使用可能な最強カードをピックし、デッキの方向性を確定すること。

2-4~2-8:第二次答え合わせのコーナー。今回は下手が何をやっていたかがわかる。サブカラーが未決定の場合ここで決定し、アーキタイプを確定する。
また、未入手の「デッキに1枚は必ず欲しいカード」がある場合、ちょっと強めのカードを諦めてでもこのタイミングで取っておくこと。
アリーナのドラフトで「これは返ってくるはず」とか幻である。

2-9~2-15:ここでのテクニックとして、「使っていない色のプレイアブルカード/アーキ専用カード」が残っていた場合、積極的にカットしたい。それにより、マナカーブ埋め程度のものであっても上家の必要牌が不足し、3パック目の序盤で引かざるをえない(≒強カードが流れてくるかもしれない)可能性が微粒(ry
当然のことながら、自分にとってプレイアブルなカードが有るならそちら優先。

3-1以降:ここからは、足りていないパーツを粛々と集める作業になる。
カードパワーよりも、役割・マナカーブ上不足しているカードを優先すること。流石に色の合ったボム級は例外だが。
そして常にカード枚数が足りているか確認しながら進めること。枚数不足の段階で土地やレアピックをしないように。
逆に言えば、必要枚数の確保が済んでいれば、多少強くなる程度のピックよりも色の合った2色土地などが優先される。


以上です。総括的な内容なので、イニストラードならイニストラードの、フォーゴトン・レルムならフォーゴトン・レルムなりの差は出てきます。
また、タッチについては意図的に記述していません。アーキタイプによってタッチ可能かそうでないかの差が激しい為です。
逆に言えば、「タッチ可能なアーキタイプ」がわかっているなら、2-1辺りからの思考に「タッチ可能で、その見返りがある強カード」という観点を持ち込んでおくべきでしょう。

それでは、願わくば皆様、土地事故など起こしませんように。

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