妊婦だった妻は鼻血が止まらなくなった

妻が第二子を妊娠していた時のこと。

鼻血がよく出るようになった。

妊婦は鼻血がよく出るという。

第一子(長男)の妊娠中もたまに出ていたが、第二子の妊娠後期は毎日のように出るようになった。

鼻血が出るのは、決まってお風呂あがり。

妻は医者から血圧が高いから注意するように言われていた。

お風呂で血流がよくなることに加えて血圧が高いから、鼻血が止まりにくい。

そして、ある日曜日の夜も鼻血が出た。

なかなか止まらなかった。

鼻を強く押さえても止まらない。

止まったかな?と思ったらポタポタたれる。

ネットで鼻血を止める方法を調べた。

あるサイトには、首を冷やすと良いと書かれていた。

試してみた。

でも止まらない。

鼻血が出始めたのは21時頃。

もうすでに0時をまわっている。

妊娠後期の妻、洗面台の前で鼻を押さえつつかがんでいる体制が辛そうだ。

何をしても鼻血は止まらない。

貧血になってしまうのではないか?

たかが鼻血。

でも止まらない。

不安は募るばかり。

救急外来を受けている病院を探し、電話をかけてみる。

たまたま耳鼻科の先生が当直しているとのこと。

この鼻血は妊娠に関係しているはず。

耳鼻科の先生でわかるのかな?

日付が変わって月曜日になっていたが、この日は祝日。

近所の病院も休みだ。

そのようなわけで、その耳鼻科の先生が当直している病院に緊急外来で受診することにした。

すでに時刻は午前3時。

鼻血はかれこれ6時間止まっていないことになる。

出かける支度をし、寝ている長男を起こさぬように抱っこして車に乗る。

妻は助手席で相変わらず鼻を押さえている。

途中で、止まったかな?ということも何度かあったけど、結局は止まらなかった。

運転すること30分ほどで病院に到着。

受付をし、看護師に血圧を計ってもらったり問診を受ける。

耳鼻科の先生の診断で、鼻の中の血管が切れている部分があるそうだ。

その部分をレーザーで焼くという。

呼ばれるまで廊下で待たされる私たち。

すでに長男は完全に目が覚めてしまっている。

まだ1歳8ヶ月の長男。

あっちこっち歩きまわっては何でも触りたがる盛り。

持参したお茶とお菓子を与え、なんとか長男のグズリを押さえていた。

そうしているうちに妻が呼ばれ、無事に止血の処置は終わった。

初診&緊急外来ということで出費が痛かった。

帰宅したのは午前5時過ぎ。

3人とも安心して眠る。

しかし、この鼻血止まらない事態は、二日後に大変なことが起こる前兆だった。

続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?