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モネ雑感

10月5日から東京上野の国立西洋美術館で開催されている「モネ 睡蓮のとき」展に行ってきました。その時の感想をつれづれなるままに書いてみました。ネタバレ注意。

まずは毎度のことですが入口で音声ガイドを借りました。これがあるのと無いのとでは大違いです。絵そのものの美しさは見るだけで何も解説はいらないのですが、周辺知識というかどうやって作品を生み出したのかなどの背景情報があると理解が深まります。

さて、モネは絵を描くために庭に池を作るのですが、池の水を近くの川から引く工事をしようとして近隣住民に反対されたとか。そりゃ地元民からすると新参者が急に変な土木工事始めたらヤメロって言いたくもなりますわな。結局どうにかこうにか拝み倒して許してもらえたので今こうしてわたしたちは睡蓮作品を眺めることができるんですね。

モネは晩年白内障で目がほとんど見えなくなります。さすがに戸外の日差しの下で絵を描いてばかりいると白内障になるんですね。わたしの周りのお年寄りも外回りの多かった方は軒並み70代で手術してらっしゃいます。とりわけ車運転する方は要注意ですわ。なので、私も日差しの強い日はサングラスをかけるようにしております。

話が逸れましたが、目がほとんど見えなくなって色の区別がつかなくなっても描かずにはいられない画家の姿を、赤く燃える睡蓮を見て、想像すると、胸が苦しくなりました。

巨大なキャンバスの藤の花はよく見ると塗り残しが多くて、それが習作だと聞いて納得するのだけど、習作でかすぎやんと思いましたね。生きてるうちに絵がちゃんと売れると資材が潤沢で結構なことですね。

長い行列に並びながら、あらためて日本人はモネが好きだな~と思いました。そして、その行列に参加している自分もなかなかのミーハーやなと思いましたね。しかし、行って良かった。
モネは写真で見るより実物が断然良いです。というか、絵画は実物見ないと良さが分かりにくい。画家がキャンバスに力いっぱいぶつけた思いをそのまま時を越えて見ることができるのですから、入場料は高いし鬼のように混雑してはいますが、見に行けるのであれば是非。

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