オンラインレッスンのデメリットの解決方法2
都内でピアノ教室を主宰している吉原麻生です。こんにちは。
新型コロナウィルスは感染者数の増減を繰り返しながら世界中で続いています。
おさまったかと思えば拡大し、拡大したと思うとおさまってくる、この繰り返しに対応する緊張感は人を社会を疲弊させそれがまた感染を拡大させる原因になりかねません。
そんな中、落ち着いた気持ちでピアノに向かうためにもオンラインレッスンをお勧めしています。
ZOOMで教室のコンサートをやったりしていてちょっと間が空いてしまいましたがオンラインレッスンのデメリットの解消方法です。
(デメリット2)手取り足取りの指導はできない
オンラインレッスンの効果を心配される方の多くが気になさるのはこの点ではないでしょうか。
私も始めてみるまで一番心配な点でした。
実際今でも、今までだったらちょっと手を添えればできる事を長い時間をかけて説明しなくてはならず汗をかいてレッスンすることもあるのですが、何ヶ月もレッスンしていて気づいたのは、ちょっと手を添えてできたことは忘れてしまうけれど、こちらが汗をかきながら理解できたかどうか確認しながら時間をかけてレッスンしたことは定着しやすいという点です。
指導するこちらがテクニックについて言語化でき、その言語を生徒さんの年齢によって理解できる言葉に置き換える事ができること。
これができるように私自身を訓練し続けた半年だったと言えるかもしれません。
そうは言っても言葉は感覚を不確実にしか伝える事ができません。
これを補う事ができたのは、オンラインレッスン導入前からレッスンに取り入れていた手の体操や肩の体操です。
これを改めて動画に撮りYouTubeにアップロードして必要に応じてチェックしてもらっています。
(デメリット3)ピアノの音の広がりを感じにくい
これも心配していらっしゃる方が多い点だと思います。
私も心配していて、でもある程度は仕方がない、コロナ禍が去った後にその点にポイントを絞ってレッスンするしかない…と考えていました。
ところがレッスンを続けていくうちにそんなことはないという確信を持つようになりました。
一つにはオンラインでも音色やニュアンスなどはかなり伝わるという事、これは多くのオンラインレッスンをされている先生方がおっしゃっている通りです。
もう一つは、オンラインでお互いの音を聴く時にはアコースティックでなくても、生徒さんは自身のアコースティックな音を聴いているのだという点があります。
オンラインレッスンを始めた頃、どの生徒さんのタッチには弱点が多くあり、どうもどの生徒さんもそれがお家のピアノの音だと思い込んでいるようでした。
ところがレッスンを重ねるうちにご自宅でのピアノでも音が輝きだし演奏の魅力も増してきました。
これは(メリット3)で述べた「自分の楽器でレッスンできる」がデメリットをカバーしたと言える点だと思っています。
コロナ禍が去った後、教室の蓋を開けたグランドピアノでどんな風に響きを感じてくれるか、それはコロナ以前よりも絶対に進歩していると今から楽しみにしています。
(デメリット4)回線の状況に影響される
これだけはこちらの努力でカバーのしようがありません。
なので私はメインの手段ZOOMの他に生徒さんごとにバックアップのアプリを決めています。
Skype、FaceTimeが主ですが、これから他のアプリも候補にしようかと考えている所です。
また、お手本を引いた時に通信トラブルがある場合もあるので、お手本は必要なタイミングで録画してYouTubeにアップしています。
生徒さんが繰り返し聴くので、私も念入りに練習して録画するようになりました。
シンプルな曲でも繰り返しの鑑賞に耐えるように弾くのは大変ですが、私自身の勉強にもなりますね。
お手本動画は大きな曲の時には複雑な部分をゆっくり弾くとか片手で弾く、手の使い方をアップにして弾くなどの形でも利用しています。
オンラインレッスンのデメリットは数々ありますが、これらのサポートによってむしろオンライン以前よりも効果的なレッスンができるようになった気がしています。
次はオンラインレッスンの指導のみで準備したZOOMコンサートについて書く予定です。
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