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オンラインレッスンのメリット1

都内でピアノ教室を主宰している指導歴30余年の吉原麻生です。こんにちは。
新型コロナウィルスの感染拡大に伴い4月から指導をオンラインレッスンに切り替えています。
こちらのnoteではオンラインレッスンを続けてきて気付いたことを書いています。

オンラインレッスンのデメリットの続きを書く前にメリットについても詳しく書いておきます。

(メリット1)対面レッスンで起きる感染リスクを避けられる。

ピアノレッスンは基本的に指導する側とされる側が同じ鍵盤を前におこなわれるものです。
そのため“密“を避けるのは困難です。

また、レッスンは防音室で行われる事が多く換気には限界があり、頻繁な換気はピアノのコンディションに大きな影響があります。

そして、音楽に集中して歌ったり話したりすると声は大きくなりやすく飛沫が発生しやすい状況になりやすいです。

マスクをして弾く、フェイスガードをして弾くというのは、楽譜や鍵盤の見え方、音の聴こえ方が不安定で能力を発揮しづらい。

マスクはお互いの表情も伝わりづらく真剣なレッスンの際には感情的な誤解も生じやすいのではないか。

など、対面レッスンといっても従来の対面レッスンと同じものとは言えないのが現状です。

むしろオンラインレッスンの方が感染リスクのことを考えず伸び伸びとレッスンする事ができると思います。

(メリット2)マスクをしないのでお互いの表情が見られる

オンラインレッスンではマスクもフェイスガードも必要ありません。
なので、お互いの表情がよく見えます。
スマホでレッスンを受けていただく場合には手元が映るようにスマホを置いていただくと弾いている時の表情や目線もよく見えますので、余裕を持って弾いているか必死になっているかも見極められます。
この辺りをしっかり把握しているとレッスンを安心して受けてもらえるように思います。

(メリット3)生徒さんも指導者も自分の楽器でレッスンできる

ピアノのレッスンでは、その場にある楽器を使ってレッスンを受けるのが普通で、生徒さんも指導者も自分の楽器でレッスンするというのは不可能なことでした。
先生のお宅に行けば先生の楽器で、音楽教室などどこかのスタジオでのレッスンの場合はそこにある楽器で、出張レッスンの場合は生徒さんの自宅の楽器で…という具合です。

ピアノ以外の楽器では、生徒さんも指導者も自分の楽器を使ってレッスンを受けるのが普通のことですが、ピアノという楽器の大きさではそれが不可能でした。

しかし、オンラインレッスンでは生徒さんも指導者も自分の楽器を使ってレッスンを受けられます。

これがどういう意味かというと…

楽器の習得では自分の楽器を基準に自分の感覚を調整しながら練習していきます。
この感覚は楽器が変わると違ってくるのでピアノを弾く人はそこが大変なわけでもありますが、今回オンラインレッスンをしてみて、それ以前の感覚の面が不確かだったのだという事がわかりました。
レッスンに来てできていたテクニックは教室のグランドピアノだからできるので自宅のアップライトピアノではできないのだと思い込んでいる生徒さんが見受けられたのです。

オンラインレッスンで自宅のピアノでもできるのだとわかるとすぐに技術が習得されました。

私からも音楽的な理解が足りないのか、技術的な問題なのか判断しやすく指導のポイントが絞りやすくなっています。

また、私が生徒さんの練習環境を理解していなかったために、練習しづらい課題を出している場合があったと気づく面もありました。

私がよくだす課題で、“ピアノの蓋の上で暗譜で弾く“というものがあるのですが、蓋に譜面立てがついているタイプのピアノでこれをやるには、楽譜を譜面立てからどかし、どこかに置いて、蓋を閉めてからしなくてはなりません。
高学年のお子さんにとってはこれらの動作は慣れたものですが、低学年のお子さんがこれをやると色々やっているうちに集中力がどこかに行ってしまう場合が多い、これは今まで全く気づかずに、でも期待したような効果がないことも多くてなぜだろうと思っていました。
オンラインレッスンをするようになって、状況を確認してその理由がわかり、課題の出し方を工夫するようになりました。

この効果は絶大で、コロナ禍が去った後でもレッスンのオプションとして有効で時々行うと良いかもしれないと思っています。

長くなったので(メリット4)以降は次の機会に…

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