見出し画像

オンラインレッスンのみでコンクールに挑戦!


都内でピアノ教室を主宰する吉原麻生です。こんにちは。
オミクロン株は瞬く間に広まり、今、学校や保育園幼稚園、高齢者施設など病院以外でのクラスターが次々と発生しているようです。
当教室の生徒さんたちも学校閉鎖や学級閉鎖、オンライン授業と、日常生活がオミクロン株に影響されています。
そんな中でも継続的にオンラインレッスンを続けていることで、ピアノのレッスンはいつもと同じペースで取り組むことができ、それぞれの生徒さんがそれぞれに成長してくれています。

【コロナ禍における動画審査でのコンクール】
コロナ一年目の昨年度は、各所にさまざまな試みがあり、その中でも私のお教室ではPTNAのオンラインSTEPを主な挑戦の場としていました。
しかし今年度、残念ながらオンラインSTEPは終了してしまったようなので、代わりに出歩かなくても挑戦できる場として、ベーテン音楽コンクールのピアノ部門(自由曲・バロック・課題曲コース)動画審査を選びGW後から準備を始め地区予選・地区本線・全国大会と取り組んできました。

取り組む目標は主に二つ、
一つはそれぞれの生徒さんが高いモチベーションを持ってピアノに取り組むこと、
もう一つは、いただいた講評を生徒さんに解説して、次の課題を共有すること。

特に後者は、普段のレッスンで伝えているつもりでも生徒さんの気持ちがなかなかフォーカスしない点についてコンクールの講評で指摘されたのがきっかけで見違えるように改善されるケースが今までの経験でもとても多かったので、オンラインレッスンと教室のZOOMコンサートだけでは足りない部分をぜひとも補いたいと思っていました。
前者についてもオンラインレッスンが一年以上続いて緊張感がなくなりがちでしたので、レッスンの質を上げるための必要性を感じていました。

【ベーテン音楽コンクールについて】
今回挑戦した動画審査があるコンクールは『ベーテン音楽コンクール』です。
ピアノ部門とヴァイオリン部門があり、それぞれに課題曲部門、バロック部門、自由曲部門があります。
https://beten-piano.jp

こちらのコンクールは絶対評価のコンクールで、予選通過は取得点数による(全員通過もありうる)コンクールですので、思わぬ結果に生徒さんが傷ついてピアノに対する意欲をなくしてしまうということもありません。
なのでステップアップのために、また他のコンクールへの準備の一環として、コロナ禍以前から度々生徒さんに挑戦してもらっていました。
審査員の先生方は演奏活動をされているピアニストの先生が多く、講評に書かれているアドヴァイスが確実に次の課題を示唆してくださっているのも信頼が高いです。
コロナ禍でなければ、都内で個人で借りて発表会をするのは不可能な大きくて素敵なホールで演奏できるので、その点も生徒さんにとって良い経験になりモチベーションに繋がっていました。

そういう訳ですので、コンクールの内容についての心配はほとんどありませんでした。

最近聞くところによると、コロナ禍に乗じてコンクール参加を躊躇う人向けに、“コンクール詐欺“のようなものが起きているようで、参加料を振り込んでもコンクールは行われない、審査員が素人同然などの問題が生じているようです。

『ベーテン音楽コンクール』はそういう意味でも安心なコンクールと思っています。

【動画提出の手順】
動画提出までのレッスンについては基本的に普段と同じです。
前回ご紹介した“オンラインレッスンの秘密兵器”を使って曲を段階的に仕上げてきます。
https://note.com/makiyoshihara/n/nd72cc1f541c8

提出のための動画撮影ですが、私は普段のレッスンとは別に動画撮影の時間を別のレッスンとして確保します。
普段のレッスンを見ていて、レッスンまでの出来事にだいぶ気分が左右されていると判断したからです。
会場に行って演奏するコンクールと違って足を運ぶまででコンクールモードになっていく…という時間を取れませんので、せめて動画撮影の時間を日常生活の気分に埋没させないためです。

動画撮影は3回行います。
集中力の事を考えるとこれが限界です。
でも、たとえ1回目を採用することになっても、生徒さん自身が最良の演奏をするのがどれだけ難しいかを経験するのも、動画審査コンクールに挑戦することにより学習できる大切な点だと思っています。

動画レッスンの手順は以下の通りです。

1回目動画撮影(こちらはミュート)
   ↓
動画ファイルに1回目とわかるように名前をつける(保護者)
   ↓
動画チェック
   ↓
気づいたことを相談(場合によっては簡単なレッスンをしますがしない方が良いケースが多い)
   ↓
2回目動画撮影(1回目と同じ)
   ↓
3回目動画撮影(動画チェックまで同じ)
   ↓
動画を選ぶ
   ↓
選んだ動画をGoogle Driveで、参加票の内容をメールで送ってもらう
   ↓
YouTubeに動画をUP
   ↓
YouTubeのアドレスを生徒さんに送る
   ↓
コンクール事務局に提出(保護者)

動画に撮影するたびにファイル名をつけてもらうのは絶対にやらなくてはなりません。
明らかにかなり違う演奏でも区別がつかない、時間が経つと忘れてしまうなどで、わからなくなってしまうケースが時々あるのです。
また、デジタルビデオカメラの中にはファイル名を付けられないタイプのものもあるようですので、その場合ファイル名をメモしてもらいます。

【動画審査コンクールを終えて】
GW後すぐから準備を始めたコンクール挑戦も今月、全国大会で終了しました。
入賞した人、惜しくも入賞はならなかった人、いずれも良い経験をして最後に有益な講評で次への課題もいただきました。

コロナ禍でのオンラインレッスンは効果を心配される方が多いようですが、普段のレッスンからコンクールまで、十分に研鑽できると改めて確信しました。
そして、感染の心配に怯えながら対面レッスンをするよりも、自宅で伸び伸びとマスクなしでレッスンを受け、ソルフェージュのレッスンもマスクなしでできた方が良いケースが多いのではないかと改めて思っているところです。
自宅のピアノをより良く扱えるようになることは確実に上達に結びつくのです。

これでひとまずオンラインレッスンについて書けることは全て書いたと思います。
ご質問があればお寄せください。
こちらでお返事させていただきます♪

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?