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男に養ってもらおう、貢いでもらおう、は田舎にはないコンセプトかも

いつかの話。アトリエで仕事した後、思い立って、友達誘って街に呑みに行った。

島では友達づきあいをほとんどしてない私だけど、シングルマザーのAちゃんとはときどき遊んだりする。彼女は腹の座った女で、好きな男との間にできた子を産んで、ひとりで育てている。その男は「事情がある」ようで、会わないようにしているし、当然養育費ももらっていない。結婚もしたことない。

世の中には、離婚しても旦那に養育費を要求するのが当然の権利のように思ってる女もいるけど、こんな女もいるのだ。惚れた男の子どもを、ただ産んで、育てる。それは自分が決めたことだから、自分のケツは自分で拭く。

彼女は観光業でずっと働いていた。最近になって、自分の夢に一歩近づきたい! と、会社を辞めて、自分の会社を作ったそうだ。とてもおとなしくて優しい微笑みの、静かな女性なので、これにはビックリびっくり。

そういえば彼女はまず子供を父親無しで産むところから腹括れてるもんな〜。

呑みもすすむと、彼女の友達Bちゃん登場! 現役ダイビングガイドで、「女船長になるのが夢!」という。こっちはとても元気で威勢良く、肌も真っ黒で、太陽みたいな子。どうして女船長になるの?と聞くと、

元気だったお母さんが突然死んで、人生悔いなく生きようと思ったの。「女船長」この三文字に惚れちゃったんだよね!

なるほど、とてもシンプルで素敵。海って力仕事多いから、つい男に頼みたくなる場面も多いとか。(海からラダー引き上げる時とか。)でも負けたくない、と頑張る。で、体は筋骨隆々。ウエストも脚も引き締まってるから、セクシー。

こんなにいい女2人と飲めて幸せな夜でした。

思うに、移住組の女は、やっぱり元々腹が座ってる。だって、こんな離島に、自然環境が厳しく身寄りもないところに、ひとりで引っ越してくるんだから…。日本人の女の一般的な「男に養ってもらおう、貢いでもらおう」的な媚びる女は、むしろここでは珍しいんじゃないかしら。もしかしたらそれは、都会のコンセプトなのではないだろうか。少なくとも、ここ石垣島のような離島には、ほとんどいない。


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