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マツモトクラブさん「カウンターバー」

5月末には、マツモトクラブさん第1回シークレット劇場「カウンターバー」にいってきました。アプロ赤坂。


地下への階段をおりていってフロアに入ると、

あれ?

既に着席している方々は、ステージと思われるのとは反対の方向を向いて座っています。

そこにあるのは、本物のバーカウンター。あ、こちらを使ってのコントなのね。なるほど、観客はほんとうに、バーの客みたいな感じを味わえるというわけです。

開演時間がきて登場したマツクラさんは、カウンターの中に入って、バーのマスターそのものって感じ。そうして、店に入ってくるお客さんたち(マツクラさんの前もっての録音)と会話を交わし、ドラマを繰り広げていきます。

いろいろなお客さんがいます。常連さん、いちげんさん、親友の一周忌を終えた男性、恋人に別れを告げられた女性、かみあわないカップル…などなど。

ひとつのシーンごとに暗転して、カウンターの後ろにさげてあるカレンダーの月が替わっていく、1月から5月までの物語。

寒い寒い雪の日のおはなしが、特に好きでした。
マスターは、テキトーそうに見えるけど優しい人です。

東京を離れて北国にいくお客さんが店を出ていきます。なにかに気づいたマスターは、すぐにドアのところまでいって外に向かって、大きな声で教えてあげるのです。「お汁粉」を売っている自販機の場所を。

占いでその日のそのお客さんのラッキーアイテムが「お汁粉」だと、会話中に聞いていたからなんですね。

いままであまりいいことがなさそうだったお客さん…さて、そのお汁粉が、お客さんに運んでくれた幸運とは…?

5月のおはなしでは、バーのオーナー役の小仲くんさん登場!(マツクラさんのYouTubeでお馴染み、TVでも強い存在感ありのお笑い芸人さん) 

マスターの身に転機あり、そしていままでのお客さんたち(マツクラさんの声)も揃って登場の、ハートウォーミングなラストでした。

マスターと山本大輔さん(マツクラさんのDVD『Classic』に出てらしたミュージシャンの方)のデュオ、みかみかんさんの歌もすてきでした~♪

ニンゲンて、なさけなかったり、だらしなかったり、へまばかりやって生きてたりするけど、そういう人物たちを、決して器用ではなく不器用に包み込んでくれる感じのマツクラさんのコントって、あたたかくっていいなあ…と、あらためて思った一夜でした。


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