読書ろく 5月8日

エッセンシャル思考

  • 最小限の進歩を重ねる  

完璧を目指すよりまず終わらせろという言葉がある。品質を無視しろという意味でなく些末なところに囚われず、本質なところに目を向けよという意味合いである。
スタートアップ界隈では、MVP(minimum valiable product:実用最小限の製品)という言葉がある。「顧客にとって有用ことを最低限実現するには?」という考え方で、余計なことをしないという考え方だ。

まだ書き始める前の構想段階では、アイデアの切れ端をTwitterに公開することを最小限の進歩に定義した。もしも反響があればそれをブログ記事に発展させた。この進歩の繰り返しによって、自分のアイデアと人々のニーズとの接点を少しづつ探っていったのだ。


ピクサーも同じやり方をしている。脚本を書き始める前に、彼らはストーリーボードという一種の紙芝居を作成する。場面を簡単な絵で表現し、それをつなぎ合わせて流れをつくっていくのだ。ピクサーではこの作業を、小さな単位で何百回も繰り返す。やがて映画ができると少人数の人に見せてフィードバックをもらいながら改善していく。少しづつ進むから無駄な努力をしなくてすむ。「映画を完成させるわけじゃない。解放するんだ。」

  • 「早く小さく始める」

最初の時間単位は、4分、15秒など。長すぎてはいけない。

  • 進歩を目に見える形にする

小さく始めて、日々の小さな進歩を評価する。それを何度も何度も繰り返す。最初から壮大な目標を立てるより、そのほうがずっと遠くまでいける。すごろくシート。シール。


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