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メトロノームの振り幅

注:この文章は、2012年の小沢健二の東京の街が奏でるの直後に書かれたものです。

小沢健二のコンサートはメトロノームからはじまり、振り子時計の話をした。

自転に左右される振り子は、場所によって振れ方が異なると話していた。

振り子が振れた時、振れていない方は真逆なのに、同じように振れるのか気になってしまう。

でも、同じように振れる。

 音楽のベクトルは真逆の方向なのに、表現が似ているってのも振り子みたいだなと、前に見たこの動画を思い出した。


 コーネリアス作曲の楽曲は音楽をアートまで最大限に振り切った感じ。

小沢健二のメトロノームは朗読と音楽を合わせた方法で振り切ってた感じ。

元メンバー同士の2人はどこまでいっても、タイトルどおりのただのともだちで、振り子の左右の用に相反する存在なのかもしれない。

しかし、この曲ほどしびれるという言葉が非常に似合うものはない。。

近年の音楽の概念をくつがえされた感じもする。

以前、高橋幸宏氏がYMOについてこのように語っていた。

坂本龍一氏は世間では天才と言われているが、彼は奇才。

細野晴臣氏は天才。僕は凡才だと。(そんなことはないのだが・・)

そう考えると、次々と面白いアイディアと生みだすコーネリアスは奇才で、音楽の中にある文章をつかまえる力を持つ小沢健二は天才になるのだろうか。

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