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大きなまめの木の下で

前回力士を紹介されたお話をしましたが、そこからもうしばらく経った頃の話です。

また力士の彼氏を持つ友達から連絡が来た。
「今度、彼氏と彼氏の部屋の人と4人で飲まない?」と。
「部屋」を「同僚」にすれば何ら違和感はないのだが、いかんせん「部屋」という言葉に、なぜだかものすごいパンチを感じる・・。

今回は彼女も私に紹介するというよりは、一緒に飲もうみたいな感じで誘ってきてくれて、最初から4人で会う形になった。

前回ドリンクバーに行った方と日中会ったのは浅草で、人通りも少ないところで待ち合わせだったし、浅草あたりは力士を見かけてもそこまで珍しいことはない。

しかし、今回は完全アウェーの大宮・・。
一抹の不安がよぎっていた。それでも今回は最初から友達がいるから大丈夫だろうと思い、当日大宮駅へ向かうこととなった。

だが、ここで不測の事態が起こった。電車に乗っている途中で友達から連絡がきて「ごめん。少し遅れるー。二人先着いてるから合流してて。まめの木にいるって」

と連絡がきた。まめの木とは大宮駅を出てすぐにある、待ち合わせスポットだった。

改札を出てまめの木まで歩いていると、遠目からでも、ものすごい雑踏の中でひときわ目立つ着物姿の力士二人が待っていた。完全なるアウェーだった。
「とてもじゃないけど、あそこに合流できない・・」と思った私はしばらくその辺をウロウロした(笑)

そうこうしていると友達から
「まきぽん着いた??なんか二人がまきぽん来ないっていってるんだけど・・」と連絡がきた。

来ないのではない・・あの中に飛び込む勇気がないのだ(笑)

「ちょっとわかりにくくてー。あとどのくらい?」
と、適当に誤魔化した。すると友達も
「もうちょっとで私も着くよー」
と言ってくれたので、彼女と一緒に合流、という形になった。

助かった・・。

その後私達一行は、居酒屋に行くまでに一人の力士が当時子供に人気の某関取に似ていたために、本人ではないけど「おすもうさんだ!」という子供に握手をせがまれたり・・。

二次会のカラオケまで友達が運転する軽自動車で移動(力士は協会の方針で運転できない)したのだが、後ろに力士二人をのせるとバランスが悪いので、対角線上に乗ってもらって発進したのだが、カーブの時あきらかに普段より、重心が傾く!!という体験をしたのだった・・。

そして帰りのカラオケでも、またしても家族連れに握手をせがまれていた・・(笑)

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