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2021年にフリーランスのビデオグラファーとしてデビューした僕の仕事内容と映像制作の今後

こんにちは。まきおです。
2021年も年の瀬ですね。皆さんにとってはどんな1年だったでしょうか。
僕は、今年の6月に映像制作のフリーランスとして独立した激動の年になりました。

昨年未経験から映像制作を始めて今年独立に至った僕が、この2021年の間
・どうやってフリーランスどうやって仕事を得ているのか?
・どんなお仕事をしているのか?
ということをお話ししていきたいと思います。
具体的な受注方法や映像制作のテクニック論はこの記事では語りませんが、自分のリアルな経験から、何かヒントを感じ取っていただけると幸いです。

前提:鳥越万紀雄独立の経緯

フリーランスと言っても人によって独立の経緯や環境はバラバラです。
僕がこれまでどういう環境にいて、どういう経緯でフリーランスになったのかをさらっと解説していきます。

・制作会社に所属していたことはなく、直近は販売の仕事をしていた。
・2019年~2020年頭にかけてDIYでミュージックビデオを数本制作。
・2020年7月ごろ、一回目の緊急事態宣言明けとほぼ時を同じくして、映像制作を仕事として行うようになる
・2021年5月末に前職を退社。フリーランスとして独立。

おそらく大事なポイントになってくるのが
制作会社に所属していたことはない
という部分かと思います。
過去に制作会社に所属していた人であれば、前職の繋がりから仕事を得られると思いますが、映像制作のフリーランスを目指す人は「未経験」からやってみたいという人が多いように思います。

その意味では僕も同じく、業界に全くいたことがない状況からの独立でした。

仕事の主な受注先は?

おそらく、多くの方が気になるっているのが
「どこから受注しているの?」
っていうところだと思います。
僕もそうです。同業者の皆さんどこから仕事を得ているのでしょうか。。。?笑

僕の場合は、いわゆる営業活動は行なっていません。
営業活動、苦手なので。。。笑

僕の場合の受注経路のパターンをいくつかご紹介いたします。

①友人知人の紹介
一番多いのがこのパターンです。

・新卒時代の同期
・大学時代の同期
・映像制作スクールに通っていた時の学友
・現在のクライアント

そういった方々からご紹介いただいてお仕事になるパターンが多いです。
映像の内容は、
ミュージックビデオ/会社紹介/商品PR/YouTubeのOP制作
などなど、多岐にわたります。

フリーランスの規模感でやっているメリットとして
「それでも十分食べていける」
というところがあります。
一方で、そればっかりになってしまうと事業としてスケールしていかないので、事業拡大を狙うのであれば繋がりのない企業さんへの営業はすべきだと思います。

②既存クライアントさんの継続案件
すでにお仕事させていただいている企業さんの継続案件もいただいております。
ありがたいことに「専属クリエイター」的なポジションにおいていただいていて、普段のSNSの発信から新しい事業を立ち上げるときの写真やPVの制作など全般お任せいただいております。

フリーランスにとって正直これほどありがたいことはないです。
後述しますが、フリーランスにとっては「来月のお給料」がどうしても読みづらいところがあるので、継続してお仕事をさせていただける関係を築けているのは感謝の気持ちでいっぱいです。

③HPからの問い合わせ
多くはないですが、HPからの問い合わせからお仕事につながることも数件ありました。
専用のドメインを作ってそれらしいHPを作っておいてよかったと感じています。

ちなみに僕の場合は、YouTubeチャンネルで発信を行なっていたこともあり、
YouTube⇨HP⇨問い合わせ
というパターンが多いようでした。

僕のこれまでの実績にミュージックビデオが多く、YouTubeでもMV関連の話を多くしているため、MV制作のご依頼が多くありました。

基本的なことですが、ちゃんとHPを作っておくことは大事だと思います。
それは紹介でお仕事をさせていただく場合も、HPがあるだけで信用度がかなり上がるからです。
全く知らない人がHPを見つけて受注していただくのはなかなかハードルが高いのでHP制作をおろそかにする方も多いですが、自身のブランドを高めるためにも重要だと思います。

ちなみに僕はSTUDIOというサービスで作っています。
本格的な分若干複雑で更新が面倒なので、そこまで作り込まなくてもよければWixとかでもいいと思います。

④制作会社の外注
これは最近のパターンですが、とある制作会社さんの外注クリエイターとして撮影/編集を行わせていただいております。
制作会社が受注しているお仕事なので案件単価もしっかりしていることが多く、正直かなり助かっています。
特に実写案件に関しては、クリエイターが現場に出向くので
・しっかりとしたクライアント対応ができるか?
・その場で臨機応変に対応できるか?
などなど、制作会社から求められることも多く、信頼できるクリエイターに継続発注していらっしゃいました。
最初の1件を受注するにはハードルが高いかもしれませんが、一度受注し期待値以上の仕事をして信頼を勝ち取れば、継続したお仕事にできる可能性が高いと思います。

基本的には企業PVや採用ビデオ的な依頼が主で、たまに商品PRのご依頼があるようなイメージです。

仕事として考えると、非常にありがたいご依頼なのですが、ディレクションに別の方が入っているため自由度は下がり、クリエイティビティを発揮するという意味においては面白味に欠けるかもしれません笑
自分がディレクションの仕事とうまくバランスとって制作していけたらと考えています。

ざっと僕がやらせていただいている映像制作の受注元はこんな感じです。

ぶっちゃけこれから映像制作の仕事にチャレンジしてうまくいくのか?

コロナ禍以降、働き方の自由化が加速し、フリーランスという働き方に興味を持ち、その選択肢として「映像制作」というジャンルに挑戦しようとしている人は、今も増え続けていると思います。
僕自身も
「今から映像制作を始めて仕事にできますか?」
という質問を多くいただきます。

映像業界の端の端で活動している自分として、今後映像制作にチャレンジする上で思うことは。。。

・2021年以前は映像需要の伸びに対してクリエイターの供給が追いついていなかったので、「映像が作れるだけ」で仕事があった。
・しかし映像クリエイターは増加し続け、2021年で需要に供給が追いついた感覚がある。
・今後はただ映像が作れるだけじゃなく、自分の強みが何かを明確に打ち出せる必要があると感じる。
・2020年はAfterEffectsに代表される2Dアニメーション制作の仕事にスポットが当たっていたように思うが、コロナ禍からの脱出に向けて実写映像のクリエイターが重宝され始めているように感じる。

あくまで主観ですが、「映像が作れるだけで仕事がある」という時代は、2021年で終わったんじゃないかな、と思います。
映像を作れる人は飽和してきていて、これまで何人も
「映像の仕事がしたいけど、仕事が得られずやめていった人」
をみてきました。
これから映像を始めたい人は、明らかに後発になるので(僕の時点でも後発でした)、何かしらの強みがないと、難しいと思います。

「強み」
というと、ジャンルや技術などを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、もっと基本的な
・信頼して仕事を任せられる
・クライアントに近いクリエイターである
・実直に、スケジュール通りに仕事をこなせる
といった部分も、とても大切になってくると思います。

これだけクリエイターが増えると、その分単価も下がり、企業にとって映像制作に充てる費用が下がってくる可能性が高いと思っています。
そうなると今後は
「企画から納品まで、一貫して任せられる人」
に需要が偏ってくると僕は予想しています。
(人件費が下がる分、単価が安くなるため)
なので、映像技術だけじゃなく
「この人なら信頼して仕事を任せられる」
という人に、仕事が多く集まるんじゃないかな、と考えています。

偉そうに色々と考えてきましたが、今後映像制作で仕事正直なところ、それは誰にもわかりません。
今後の世の中がどうなっていくかなんて誰もよめないです。
10年前に偉そうな人たちは口を揃えて
「今からYouTubeをやっても遅い」
と言っていましたが、ここ近年、YouTuberは増加の一途を辿っています。
「このように何をやれば確実に食えるか?」なんてわからないので、自分の興味あること、好きなことにチャレンジしたらいいと思っています。

映像制作を楽しめる人なら多分、大丈夫!

正直なところ、「稼ぎたい」という気持ちだけで始めても、なかなか成功しない世界だと思います。
体力的にも作業時間的にもハードですし、「稼ぐ」だけならもっと楽して稼ぐ方法は世の中にいくらでもあると思います。

それよりも、
「映像を作ることが楽しい!」
と思えるのなら、そういう人は多分うまくいくんじゃないのかなと思います。
映像クリエイターは増えていますが、一方で脱落していく人も多くいます。
それは、それだけハードな世界だからです。
ハードな環境を乗り切る唯一の才能は
「好きだと思えること」
「その仕事を楽しめること」
だと思います。

競争は激しいですし軌道に乗るまでは大変だと思いますが、
自分の思い描いた作品が出来上がる瞬間は何者にも変え難い瞬間です。

映像制作を楽しめる人なら、多分、大丈夫です!
ぜひチャレンジしてみてください!応援しています!

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