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かっこいい映像を作る上で大切なのは音楽をまず決めること

こんにちは。
ミュージックビデオを中心に映像制作を行なっております、まきおと申します。

今日は、
「かっこいい映像を作るなら、音楽から先に決めるべし」
というお話をしたいと思います。

音楽は、映像の雰囲気を大きく左右します。
意図した雰囲気にあったBGMを選ぶこと、そして曲の展開に合わせた映像を繋いでいくことが、何よりも大事になります。

詳しくは動画でも解説しておりますので、こちらもご覧ください。

僕が制作した作品集の動画をもとに解説していきます。

映像における音楽の基本的なポイント3点

まずは、基本的なポイントを解説します。
この3点を意識していただくことで、”なんとなくいまいちな映像”から抜け出すことができると思います!

基本①:イメージに合わせた曲を最初に選ぶ

明るい雰囲気なのか、悲しいのか、ノリノリなのか、ゆっくりなのか。
表現したい映像に合わせてBGMを選んでいきます。

”撮影の前にBGMを決める”
”BGMに合わせてカット割を考え、撮影する”
というのが、大事なポイントになります。

基本②:曲のテンポにカットを合わせる

編集が始まったら、基本は
”曲のテンポに合わせてカットを切り替える”
ということを意識していきます。

曲のテンポとカット割がずれてしまうと、みづらい、乗りにくい映像になってしまいます。

参考の動画では、冒頭00'28あたりをみていただくとわかりやすいと思います。

基本③:曲の展開に合わせて映像を選ぶ

曲には、盛り上がるところ、静かなところがあります。
映像も、その曲の盛り上がりに合わせて選んでいくと、よりダイナミックな、みていて飽きない映像になっていきます。

例えば参考の映像の00'19あたり。
曲がゆったりとした展開に入るので、スローモーションの映像を、ゆっくりとした切り替えで繋いで行っています。

・曲がゆっくりのところではスローだったりカット割も少なく、またカメラワークもおとなしいものを
・曲が盛り上がっているときはカット割を多く、カメラワークも動きのあるものを

選んであげると、かっこいい映像にどんどんと近づいていきます。

より発展的なポイント3点

ここからは、より意識していただくとカッコいい、プロっぽい映像に近づく音楽の使い方を解説していきます。

発展的なポイント①:曲の美味しいところを理解する

音楽には、”美味しいところ”というのがあります。
今回の参考で挙げている動画に使ったBGMであれば
00'33~00'38や1'10~1'16あたりです。

”ブレイク”と言って一旦曲の展開が止まったり、”キメ”と言って”ドン!”と曲が始まったり。
そういった曲にメリハリがつけられている箇所が”美味しいところ”です。

そう言ったところは映像的にも視聴者を惹きつける重要ポイント!
スローモーションや早送りなどを使って曲の美味しい箇所を生かす映像を入れると、グッと引き込まれる映像になります

(この部分の説明、難しいのでよければYouTubeに挙げている解説動画をご覧ください。)

発展的なポイント②:映像に緩急をつける

ポイント①の”曲の美味しいところ”が理解できたら、そこで”緩急をつける”演出をすると、見る人をより引き込むことができます。

緊張しっぱなしの映像というのは、みていて疲れるものです。
逆にずっと緩いと、みている人にとってはつまらない映像になります。
ジェットコースターのように、激しい下り坂やカーブがあったかと思いきやふっと速度が落ちる瞬間があって、また急降下する。
そんなふうに緩急をつけると、見る人を飽きさせずに楽しませる映像になってきます。

例えば参考映像の01'40~01'48あたり。
曲がどんどん盛り上がっていって一瞬のブレイクを挟み、次の展開にいくまさに一番”美味しいところ”です。

盛り上がっていくところでは幻想的なMVの映像を用いて、切り替えも早く、グリッジノイズと言われる画面が崩れるようなエフェクトを入れつつ、ブレイキした瞬間に母親の
「三色おはぎ」
という緩すぎる映像を入れています笑

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(ちなみに僕の母親は料理の先生で、リモート授業で使うために料理の映像を撮ってくれって言われて制作したんです笑)

そこまで貯めた緊張を一気にここで解き放ち、その後また緊張感のある映像に戻っていく。
先程のジェットコースターの例でいくなら、登って登っててっぺんについて一瞬止まった瞬間、そしてその後急降下する。そんなイメージです。

クオリティの高い映像を作っている方は、こういったギミックが非常にうまいですね。

↑の動画はめちゃくちゃ音楽の活用がうまくて僕も参考にしているのですが、00'44あたりをぜひ見てみてください。

それまでは極寒の地の映像で緊張感たっぷりなのですが、曲の展開に合わせて人が倒れ、見事なトランジションで落ち着いたスタジオ内の映像に繋がります。
見事なまでの緩急ですね。

発展的なポイント③:効果が足りないときはBGMをつける

曲の美味しいポイントで緩急をつける。
それでもまだちょっと効果が足りないときは、効果音を使うことでさらに効果的になります。

場面転換や場面表現をする際に、映像表現だけでは足りないと感じたら、積極的に効果音を使っていただきたいところです。

参考の動画だと、00'18の場面転換や01'30あたりのギターが落ちた際、また冒頭のタイプライターや映写機の音など、より理解を深めるために効果音を使ってみましょう。

今日はこんな感じで、映像における音の効果について解説いたしました!
是非とも参考にしていただいて、Goodな映像を作ってみてくださいね!

最後までお読みいただきありがとうございました!
僕はミュージックビデオを始め様々な映像の制作を行なっております。
もし映像の制作をご希望の方、ご相談だけでも大丈夫ですで、メール等でお気軽にご連絡くださいませ!
makio.drums@gmail.com

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