I pretended to cry.

Official髭男dismの「Pretender」という曲を昨日から繰り返し聴いていた。
君の運命の人は僕じゃない。辛いけど否めない。でも離れがたい…って何て切ないんだーって思いながら聴いてた。その気持ちは想像できるけど実際に感じたことはなくて、体験してみたかったなぁ…そういう気持ちを知らない人生だな、違う世界線で体験してみたいな、なーんて思ってしまった。失恋したことがない。失恋をしてみたい、って。…変だな。

BLを好んでよく読むが、胸が痛くなるような辛く苦しく悲しいエピソードが好きだ。まぁハッピーエンドがいいんだけど、ちゃんと苦しい場面を読みたい。かわいそうなところを見たい。ストレートにハッピーになってほしくない。物語として面白いというのもあるけど、悲しい気持ちを味わいたいみたい。だって私の人生には、そんなに悲しくて辛くて苦しくて涙が止まらなくて死にたくなるようなことって、あんまり無い。そんなドラマは私の人生には起きないので、フィクションの世界でそんな激しい感情を味わいたいんだと思う。

恋愛に憧れて、好きだなと思う人と付き合ったこともあったけど、なんか違った。よく「恋に恋する」と言うが、そんな感じだ。今思えば、本当に子どもで、相手の人の気持ちなんて何も考えていなかった。相手を大切にするという気持ちが全くなかった。私は私を可愛いがってくれる、ちやほやしてくれる人が欲しかった。大事にされて当然だと思っていた。私が大事にしようって思う気持ちが足りなかった。圧倒的に。そのことに、何年も経ってから気が付いた。わがままで自分勝手だった。

反省しているわけではなくて、そうだったなと。思うわけです。
今はもうわがままなにふるまうことができなくなってしまった。年取ったんだな。まぁ、わがままを言う相手もいないし。

しかし「Pretender」良い曲だな~。カラオケで歌ってきます。

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