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ふくらまくら感想


「僕は宇壁さんのこと、友達として必要としてましたよ」

いつも素敵な作品に出会うのは、心が重くて、苦しいときだ。

心がしんどいから作品が沁みやすいのか、たまたまそういう時に素敵な作品に出会うのかはわからない。

あとちょっとで泣いてしまう。夜寝る前に心が締め付けられるような時に、いつも何かに出会う。

今回も。

宇壁さんに出会って、今野さんに出会った。

「ふくらまくら」に出会った。



ロングコートダディの単独ライブ、「ふくらまくら」は2022年の作品。

ちょうど私のお受験戦争期に被ってしまったから、当時の公演には行くことができなかった。

SNSでの「良い」「感動した」という感想を横目に英単語帳を眺めては、「coat」という単語を見てロングコートダディに思いを馳せていた。
あと、計算用紙に「堂前透」って書いたりもした。推しがいたら誰もがしちゃうやつ。

ふくらまくらの存在のおかげで、浪漫革命を知ることができた。

塾から帰る時に「楽しい夜ふかし」を聴いて泣きそうになったことがあった。「リリ」の歌詞に励まされた。

大学に入って初めて行ったライブハウスは、浪漫革命がお目当てだった。

浪漫革命が私の生活を彩ってくれる度、ふくらまくらを観たいという思いはどんどん膨らんでいった。

円盤化、再配信…。

なんでもいいから…。私をふくらまくらの世界に連れて行って…。


あれから2年。


ふくらまくらの再配信が決定した。

お知らせを聞いた時のロングコートダディファンの様子

私、、ふくらまくらを、、観れるの、、??

あの、、あくまで提案を、、観れるの?(配信を観るまで「あくまで提案」以外のネタを知らなかった)

え?ちょっ待っ…え?いいの?

ほんとに?


堂前さん兎さんその他大勢のスタッフの方ありがとうございますありがとうございます大好きです一生頭上がらん大好きらぶらぶちゅっちゅっ


そういう訳で、ふくらまくらワールド行きのチケットが発行されたのです。(最高)

ここからはぬるり〜んとした感想をぽろぽろ。自語りまみれだったけどnoteだからいいよねん。




【居酒屋へ】
2回観れるのが配信のいいところだと思う。
初見の時、
なんかよそよそしくない?緊張してない?飲み友達なのに。あ、もしかして上司と来たとか?
って心のどこかで感じたけど、まあ、そんな人もいるか、とか思ってた
まさか繋がっているとは!
「33歳なんですけど、、」は最初観た時めっちゃ笑ったけど2回目観るとなんか応援したくなった。さすが兎さんの演技力。隣にいるであろうあの人は笑ってるかな。
堂前さんの歌唱力高くて笑った。ロコディって感じのネタ。

【あくまで提案】
これだけ観たことあったから知ってた。
ロコディのネタを観る時、無意識に堂前さんが「どのワードとどのワードを掛けると面白くなると思っているか」、に注目してしまう。
今回は主婦×動物園。感心する。ネタ観る前から面白すぎる組み合わせだもん。
兎おばさん(名前忘れた)にフォーカスされがちだけど、序盤の堂前おばさんの「○○やないの〜〜〜!!!」と大袈裟に驚く感じもめっちゃおばさんあるあるやと思った。後半へのフリなだけかもしれないけど。
…がチャポッて入ったから水が溢れた、の言い回し狂おしいほど好き。
兎おばさんの「おばさん」部分の着ぐるみが剥がれても同じようなこと言ってたりするのかな、と思う。🤭

【買う紳士】
個人的にスルメネタ。配信期限が切れる前に駆け込みで再視聴したらバカみたいに笑った。
「中学生が、中学生の気持ちのまま…」って中学生を2回言うの好き。あの服が流行ったのが私が小学生の頃だったから、私の中では小学生コーデ。観客全員があの概念を記憶してるの凄いよね。英字プリント懐かしすぎ。
買い取らせて…で「小ちゃいんすよ!!」みたいな流れになるのかと思いきや買い取るんかい。「兎さん」が演じることの良さが発揮されてたと思った。兎さんならまじで買い取りそう。

【憎悪】
憎悪て😂、と思ったけど堂前さんのnoteを読んで納得。そりゃ「憎悪」以外ないわな。
嫌な癖に、引き延ばされずに終わるとそれはそれで気持ち悪く感じるのわかる。嫌の表現方法が「蹴る」なのがシンプルだけど面白くてずーっと笑っておりました。
最後の堂前コーチの「なんなんですか?ほんとに」がツボ。

【トラウマ旅】
なんかこれも観たことあった気がする。オールザッツでやってたのは違うネタだったかな?
ほんとこういうシュールで静かなロコディのネタを観ると「好き!!」という感情になる。言葉で伝えずとも面白さを共有できてる感じ。
いいよねーん。好き。
「全部食べちゃったんですけど…」
伝わらないのは分かってるけど焦ると日本語で喋っちゃうのは全員共通なんだねー。

【うるさいばかしね】
これめっっっちゃ好きだった。
クールなスパイ×オタク…。オタク部分の言葉の引き出しがリアル。
「全く、心臓が持たないのだが……。」好きすぎる。
堂前さんが描く女性像は全員変人なのに言ってることは正論で癖になる。
兎部下は特段面白い台詞があるわけでもないのに動きで笑いが起きてるのが面白かった。ボテって飛び超えるの面白い。
うるさいばかしねというワードが物語に効いてくるところ痺れる……。
配役が逆だったらギャグコントになってしまいそうだけど、観てみたい。
ちなみにここで「あれ、なんかバッドエンド多くない……?」て気づいた。遅。

【ふくらまくら】
堂前さんが演じる明るい今野さん、兎さんが演じる自己肯定感低めの宇壁さん。
私の記憶に2人が追加されただけで人生の幅が広がったと思う。
noteに度々書いている将来への悩みや葛藤、これでいいのか?このまま人生進めていいのか?という悶々とした感情が、宇壁さんによって、このコントによって具現化された感じ。
「現実を現実と考えすぎるのも危険です。現実から目覚めてください。」
今野さんの言葉でこのコントは終わる。この言葉で公演は終了し、観客はコントの世界から目覚め、我に返る。
素敵だよね。もう上手く書けない。とにかくこのコントが終わったときに感じた温かみ、勇気、そういったものはずっど心に残るんだろうな。と思った。
堂前氏、こういうコントも書けるのですか…………。兎氏、こういう演技もできるのですか…………。
ていうか、そう、思い出した、一番衝撃だったのは兎さんの演技だった。
「いや……いや!俺には無理だ!」の一言に、自信のなさ、諦め、そんな自分への怒り、そういったものが全部詰まってた。あの台詞の言い方、すごくなかったですか??(共感求)
まとめるとしたらロングコートダディについて行くしかねぇな、って感じです。

感想終わり。あまりにも記憶から消したくなかったので。
もし、ここまで読んでくださった方がいたなら、心から感謝いたします。

宇壁さん、今野さん、またどこかで。ロングコートダディ愛してます。


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