繰り返す息。静かに変わってゆく身体。
未だ夏と、秋冬の入り混じる 名付けようのない季節。
ダンス、動く身体のグループワーク。 まるで木々がおどっているかのような松林と関わる予定でしたが、私が雨女のためか一時は警報が出るほどの雨風となり、室内のみでのワークとなりました。 しかしながら久しぶりに面々にお目にかかれて良かったです。ありがとうございました。 松林の足元は砂地が長く続きます。下見でここを訪れた日も大雨でしたが、普段過ごしている田畑の、あの粘土質の土から得る身体への響きとは全く違う、その事をじっくりと味わいました。 冬至までの最も好きな季節、地に足をつ
欲なく無防備 生き切った吐息 あっけらかん アドレナリンの記憶 不在となる直前の 気配
年に一度の登場 刈り取りに脱穀 大活躍のコンバイン 深い轍(わだち)を残して おつかれさまです 強烈なシャワーで 泥土を洗い落としたら また来年までおやすみなさい 暗い倉庫の定位置で 長い夢をみて
早朝から身体にはりつくような湿度 その嫌悪感さえ今となっては懐かしく 静かな朝 お湯を沸かす 風に金木犀 四畳の間 鈴虫が呟いてる
配置された年月 コンポジション
underground stem 地下茎 物静かにたくましく 酷暑に耐えた底力を いただきます。
真夏を駆け抜けて、ようやくここへ辿り着きました。 晩夏。今と、その場との関係。 “よどみうわずみ もろとも”
重なり合う色調 複雑な音階のよう 無音以上に静寂を導く音もある きしむ たわむ その音は空洞を孕んでいる 空っぽを孕んで 重力に沿って 流麗に響く 何故か昔から黒を好む 空洞は陽の当たらない暗がり 節 また 節 記憶のような空間
農繁期に異例の外出、兵庫県立美術館へ。『スーラージュと森田子龍』。 どうしてもその場に身体を置きたかった。静かな奥行きを湛えた作品が観る側を内的に変える。 コレクション展、白髪一雄の珍しい白い作品は近く、遠く、角度を変えて、いつまでも観ていたい身体の現れだった。同じくコレクション展では菅井汲の抽象画、1963年のアクアチントに初めて出会い、思わず佇んで時間を忘れてしまう。 日常とは異なる時間の質。 理屈抜きに好きと思える世界をたくさん心に抱え、少々足早に美術館を出て約束
4月末、グループワークの1時間前に別室でカラダならし。 目的や意義を持たず、気晴らし。 散歩のように身体を運ぶ。 カラダ、身体、肉体、と微妙に使い分けているけれど、カラダという時は本質をさておいて軽さを纏(まと)っている。肉体には重さを感じ、身体というとき無難に感じている。 散歩/身体の景色
量感。 量感と粒子。 拡散。
「ごめんなさい 今体調不良で 明日キャンセルかも また連絡します」 大事な約束をドタキャンしてしまった。 心拍数が上がっている。あやふやな身体でも携帯の画面をタッチすれば、正しく漢字に変換されてメッセージが送れる。 滅多に行かない病院へ向かう軽トラの助手席でよその田畑の具合を眺める余裕なく約20分の道のりをひどく長く感じた。 待合の椅子で身体を丸めて横になってしまう初老の姿を見た看護師さんが速やかに点滴室へ誘導してくれた。またたく間に、身体に細いチューブが