繰り返す息。静かに変わってゆく身体。
量感。 量感と粒子。 拡散。
「ごめんなさい 今体調不良で 明日キャンセルかも また連絡します」 大事な約束をドタキャンしてしまった。 心拍数が上がっている。あやふやな身体でも携帯の画面をタッチすれば、正しく漢字に変換されてメッセージが送れる。 滅多に行かない病院へ向かう軽トラの助手席でよその田畑の具合を眺める余裕なく約20分の道のりをひどく長く感じた。 待合の椅子で身体を丸めて横になってしまう初老の姿を見た看護師さんが速やかに点滴室へ誘導してくれた。またたく間に、身体に細いチューブが
もろとも。
ゆらぎ 不規則性に身をゆだねて 生きてる
店主の足もと 調理をする手もと 微妙な音 お湯を切る音 盛り付ける無音 外に遠く雨音 湯気と香りが温かく いただきます ご馳走様でした 手を合わせて
知らせは不意にやってきた。 いつもコロコロ笑っていた幼なじみの友人。 当時の笑顔と目の前の表情が頭の中で重なる。 必ず戻ってくるであろう笑顔を 信じて待っていよう。 日々はめぐる。 * * * 近くに住むお婆さん、 ずっと遠い過去に伴侶を失い、 最近は息子も失った。 今も時折ゆっくりと一歩一歩、 ひとり畑へと坂を上る姿が美しい。 * * * 何十年も前、祖母が墓地に立っていた。 少し曲がった腰、細い身体、 小さな掌でお墓をつかまえ、 自身の重さ
空間への身体提示(背景のダンス)
“ゆっくり”の動き。 もったりと、ゆっくり空気を動かし、身体が情景となるまで…。 無垢な背中はありえるだろうか。 空っぽな身体、ありえるだろうか。 冬と春の入り混じる如月。 帰宅すると山に漂う靄(もや)が瑞々しい匂い。 移動するバスの中や、目覚めた夜中に思い浮かぶ言葉たちは、綴るよりも前に日常の雑事に追われて消えてゆく。けれど考察できる日々は幸福である。 何か大事なことを掴みかけた時、寡黙になる。 核心とは靄(もや)が晴れて現れるのではなくて、靄(もや)のような曖
“這う” akiko Gotoh emi Makino
身体に呼応して、軋む床の音。 雲の行き来に添って、変化する光の有りさま。 型にはめず 型にはまらず 行雲流水 おかげさまで・・久しぶりのグループワーク。 動く身体と環境、 華やかさや完成度よりも微妙な呼吸の余韻を これからも大切にしたいと思います。 ありがとうございました。
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