幻の女帝 飯豊皇女とソフィア皇女
歴史上、女帝が多く生まれた時代がある。日本の古代史とロシアの近世史がそれである。推古天皇、エカチェリーナ二世…。その礎を築いた、歴史に先駆けて生まれた女傑たちの物語。
ピョートル大帝の姉にして最大のライバル 腕を組んでこちらを睨みつけてくるド迫力の太った女性…とはレーピンが歴史画に描いた『ソフィア皇女』である。ロマノフ朝のお姫様として生まれた彼女はどういうわけか修道院に幽閉され、窓の外には死体が…。
イヴァン雷帝の暴走の末、ロシアの大地はリュ―リク朝に終わりを告げた。