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星の砂時計

牧野くみ
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※試聴版。オリジナル版(04:05)はマガジンを購入すると視聴可能。

月1回マガジンで配信することにしているピアノインスト音源、大変お待たせしました!

今回は「星の砂時計」というオリジナル曲をピアノインストで弾いてみました。歌だとリピートあるところをややカットしたけどそれでも4分くらいになった。長い。(マガジン定期購読でフルで聴けます)

同じ時間の経過でも、人や状況によって長さの感覚が違うよねって思います。

歌詞の中に”時計は平均律”という箇所があります。

昔はスケール(音階)ひとつひとつの間の音程が微妙に違って、そうすると和音にした時に現在よりもきれいに響く「純正律」が用いられていたのですが、そうすると鍵盤楽器の調(カラオケのキーのようなもの)を変えるのが大変なので、12音階全ての音の間が同じ幅の「平均律」なったそうです。

これって時計そのものよね。って思って。
一日一時間一分一秒、それぞれの体感はきっと違うのに、便宜上同じ幅に刻まれている。
よくあるのは楽しい時は短いし苦しい時は長い。

この曲を作ってからだいぶ経って、もう少し1拍の中や一音の中で遊びがあってもいいのかなと最近思ってます。
揺らしたりエモーショナルにしたいわけではないんだけど。
テンポは一定だけど、その中で待ち合わせをするみたいなイメージ。
最終小節で会えたらいいね。みたいな。fineで集合。わかりにくいか。

音楽だとか目に見えないものの話をすると大体わかりにくい話になって、話せば話すほどより混乱を招くのでやっぱり言葉って難しいなって思います。
同じ言葉が相手と同じ物を指しているとも限らないから、そんな時言葉よりも数字の方が好きだったりします。

何かを作ったり感想を伝えたり表現をする時のインプットとアウトプットの仕方が今までと少し変わってきた気がします。

今までは”インプットする→持ってるものと組み合わせて新しいものをアウトプットする”と思ってたんですが、そうすると最初のインプットに含まれてない自分の主観だとか経験だとか場合によってはくっついて出てしまう。それだと本質が変わってしまうんじゃないかって。

先日、廃棄物(ざっくり言うと)を使ったエシカルな新しい素材を色々見学させてもらったんですが、結局地球上にあるものって形が変わってもプラマイゼロなんじゃないかって思いました。(あと人間って錬金術師なんだなぁって思って感動しました。)

だからインプットも一回成分をばらばらにして、アウトプットはそれを組み立て直すのみ。質量?は変わらず、私という視点や私という角度になっただけ。映し出すだけ。みたいなイメージです。

この曲やると哲学みたいなことをいっちょ前に考え出す。
よくわからん話にお付き合い頂いてありがとうございます。

10月もがんばりましょう。

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