アジ賛歌

アジ賛歌

牧野くみ
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※試聴版。オリジナル版(01:25)はマガジンを購入すると視聴可能。

オリジナル曲「アジ賛歌」をバロック風にアレンジしてみました。
オリジナルはこちら。

https://www.youtube.com/watch?v=YX3wIrUeIrs&list=OLAK5uy_mrkB2GepwPJitoyh0WVKslu4N5FDmQamo&index=2

バロックって、なんとなくバッハみたいなイメージでいましたが、直訳すると「いびつな真珠」って意味だそうです。

もうゴッテゴテに飾りまくったことを揶揄する言葉だとかなんとか。

ちなみにバッハ(バッハの家族も音楽家なので正確には大バッハあるいはJ.S.Bach)の音楽はバロックの中でも特殊な立ち位置だそう。

とはいえ現代を生きてテレビなどで流れる音楽を聴いていると、バロック音楽はいびつな真珠どころかだいぶシンプルですっきりな印象です。

バロック音楽の特徴のひとつに、装飾音があります。トリルのようなトゥルルルンっていう音。
この装飾音の入れ方にセンスが現れるそうです(私の演奏は生暖かい目で見守って頂けると幸いです)。

バロック音楽は、貴族が食事したりお茶したりする場で演奏されていたそうです。
立派なブランドアジを表現するよりは、庶民の味であるアジをいかに装飾して高級感を出すかという表現の方が、いびつさと相まっておもしろい気がします。

どころで私が地元の北海道にいた頃はアジを食べた記憶がありません。
上京しておいしいと思った食べもののひとつ。

私だけではなく、東京から北海道に嫁いだ知人が「アジの干物が売っていないから東京から送ってもらっていた」と言っていました。
なので私の実家がアジ嫌いなのではなく、アジ文化が北海道に根付いていなかったと推測します。(保存・流通・インターネットやSNSが発展する前は)

でも思い起こせばサバは食べていたんですよね。
ざっくり光物なのに、なぜアジは比較的保存しやすい干物も根付かなかったんだろう??と疑問に思ったので色々考えて、サンマが豊富に獲れていたからでは、という仮説を立てました。

塩焼き、お刺身、、、アジでいけそうなメニューはサンマでいけるから、「アジ何それ、サンマより安くておいしいの??」って感じで。(※決して比べるものではなくそれぞれの良さがあります!!)
サバに関しては、〆サバはサバじゃないと味わえないから需要があったのかなと考えています。

しかしそれだけじゃどうしても納得のいかないことが一点。
それはアジフライ。他に匹敵するものが思いつかなくて、アジフライが道民の前に現れたとしたら「うま!!!今度からアジ入荷しようぜ!!!」ってならない??

そんな悩みを抱えていたある日、動画配信アプリで北海道のリスナーさんとお話していた時に新たな説が浮上しました。

魚トークで盛り上がっていたところ、「ホッケフライっておいしいよね」というコメントが。

ホッケフライ!!!
もしやこの存在がアジ北海道上陸を阻んでいたのでは!?!?!?

生→サンマおいしい
干物・塩焼き→ホッケ・サンマおいしい
フライ→ホッケおいしい

サンマ&ホッケのチームワークが強すぎること。
これが北海道にアジが根付かなかった理由ではないかという、私の現在の仮説です。

何かご存じの方がいらっしゃいましたら教えて頂きたいです…!

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https://linkco.re/hY2ADgAc?lang=ja

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