見出し画像

昨日の銀次郎

本来全て終わってからお知らせするべきことかもしれませんが、ずっと見てくれていた方への敬意を込めて、敢えて現状そのままをお伝えします。箇条書きで失礼します。

昨日夜0時半、銀次郎の痙攣発作が群発。2分ほどの発作が5回連続。こんなことはグミにもなかった。それ以降は終わることなく重積状態の繋がった発作が20分。ネットで調べて救急に連れていく準備をする。

ナルセとマキで連れていくことに。他のみんなには「最後になるかもしれないから銀を触ってやって」と伝える。

冷静なつもりのナルセが鍵を忘れたり道を間違えたりする。守山の救急病院に着いたのは発作から1時間経った頃だった。発作は一度も収まることはなかった。

治療に当たってくれたのは、かつてレイラの誤飲を診てくれた方だった。てきぱきと様々な治療を施し、発作を止めてくれた。

夜中3時家に帰ってきた時、銀はいびきをかいていた。鼻の中に腫瘍があるので異様な音がする。もう意識はないと思われた。

朝、今度はかかりつけの獣医さんに連れて行く。マキさんは自分の会社の仕事を休む。
水分補給の点滴を打ちながら先生と相談。マキとナルセはこれからどうしていくか決めなければならない。

マキさんは昨日の発作の大変さをずっと見てきて、このまま意識が戻らなくても少なくとも苦しむよりは良い、と考えていたようだ。僕もそう思う。
だがこの時の話し合いで明確にどうするかは誰も口にしなかった。

ただ家に戻ってきて仲間のみんなには「腫瘍が転移して脳で悪さを起こしているようだ」「もう治療は出来ない」「昨日のあの時に銀の心が死んだのだとしても悲しまないように」「銀の為に緩和ケア的なことを考えよう」と伝えた。

その後の銀は時々ピクピク反射で動くこともあるが、意識は戻らずずっと眠っている。

持って一週間、それとも数日、もしかしたら銀は体力があるのでもっと生きるかもしれない。
が、もう意思の交換は難しそうだ。銀の最期の時が始まった。感謝を込めて、しっかり見送らなければならない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?