ボカコレ2023春ランキングの所感

こんばんは。まきなLv39です。
先日に引き続き、本日もボカコレ2023春についてつらつらと書き綴っていきたいと思います。
先日の記事はこちら。ぼくの作品についての内容となっております。

本日は、ボカコレ2023春のランキング、その中でもルーキーとTOP100を中心に書いていきます。

今回はランキングの推移が特に面白かったなと個人的に思っておりますので、その中でも注目するポイントをいくつか挙げていこうかと。

リスナー勢力の拡大

まず注目すべきはこれかなと。今回はリスナー同士で「刺さる曲」を共有する動きが活発だったと感じています。
リスナーの1人が「これ好き!」という曲を見つけると即座にTwitterなりで共有し、それに次々と反応が起こることでランキングを一気に駆け上る曲があったりしました。
特に、もう石田さんの「はじめてのH」はその代表格ではないでしょうか。
ぼくもリスナーの熱量からこの曲を知り、実際に聴くとあまりの衝撃に語る言葉が見当たらなくなってしまったことは記憶に新しいです。
結果として全くの圏外からルーキー最終ランキング4位まで上り詰めたことは、リスナーの皆さんの力が大きくなっていることを実感する出来事となりました。

また、ボカロ曲を大人数で同時視聴できるサービス「Kiite Cafe」で流れた曲が次々と毎時ランキング上位に食い込む事象が発生したことにも注目する必要があるでしょう。
Kiite Cafeでは熱心なボカロリスナーの方々が「刺さる曲」を持ち寄り、それをそこにいるリスナーたちと日々共有しています。何百人ものリスナーが同時視聴することになりますから、そのインパクトは絶大です。
また、実力のあるボカロPの方々もKiite Cafeを利用しており、特に今回のボカコレ後に椎乃味醂さんがTwitterスペースでKiite Cafeについて熱く語ったりするなどで認知度向上にも努める向きもありますので、今後ますますKiite Cafeユーザーが増えるものと思われます。
次のボカコレではその勢力がますます強くなりそうですので、ランク入りしたいボカロP側としては彼らに刺さるような強烈な曲で勝負していくのもひとつの手でしょう。

Kiite Cafeは「Kiite」というクリプトンと産総研が共同開発したサービスのひとつになります。皆さんも是非使ってみましょう。多くのリスナーとライブ感覚でボカロ曲が楽しめます。
この前のミクの日イベントでは700人以上のユーザーが同時視聴していました。すごいですね。

こういったリスナー間で刺さる曲の共有が活発に行われることで、今回のランキングはリスナーがいい曲だ、と思った曲の並びに近くなったのではないでしょうか。相互自薦でのランク入りもまだあるような印象ですが、今までよりも体感的に少ないかなと。
ボカコレ2023夏ではリスナー勢力がさらに拡大することで、相互自薦で伸ばすことはますます厳しい状態になるのかなと予測しています。その方がランキングとしては健全かもですが。
Kiite Cafeユーザーに強く支持されたボカロPの方々も躍進しており、特にボカコレ2022秋で熱狂的な支持を集めたOUTLOUDさんも今回ランキングを駆け上り、ルーキー最終22位にランクインしています。
やはりリスナーに支持されるというのは強みになりますね。

ニコニコで実績を出し続けてきた方々

続いてはこちら。ニコニコで普段から様々なイベントに曲を出したりする等の活動をして、そこでリスナーの支持を集めてきた方々が順当にランクインしているなと。
ルーキーでは2位のなみぐるさん、14位の世界電力さん、32位の馬車馬カエデさん、70位のバーミーズさんなど。TOP100では63位の油性さん、71位のシカクドットさん辺りでしょうか。
かなりの文字数を使いそうなため個々人の紹介は割愛とさせていただきますが、どの方もニコニコで開かれる公式やユーザーイベントに数多く出場し、注目が集まり続けた方々です。
前回のボカコレもそうですが、それ以外にもIPPUN GPや無色透名祭、ネタ曲投稿祭等のユーザーイベントにも積極的に参加されるなどでニコニコユーザーの注目を集め続けた結果がボカコレにも繋がっているのかなと。
一方でYouTubeをメインで活動しており、そこでは何万人もの登録者を抱える方々がボカコレではあまり振るわなかったケースも見受けられます。
それを考えると、普段からニコニコで活動し、ニコニコで見てくれるリスナー層を形成することはボカコレでランクインするための戦略とも言えそうです。
つまり、次のボカコレを制するための戦いはもう始まっているのです。ボカロPの皆さん、ともに頑張りましょう!

ランキング除外騒動

こちらも少しだけ触れておきます。
ルーキー最終ランキングで圧倒的大差の1位に輝いた、ぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬぬさんの作品がしばらくランキングから除外されるという事態が発生しました。
除外の理由が「動画の最初の部分が今までに投稿した作品の引用に当たる」といった内容のもので、それに対して非常に多くの方々の反発の声が上がり、結果として運営側もルールの見直しに動く事態となりました。
ぼく個人としては該当部分はサウンドロゴ的な位置づけだと思っており、さすがにこれを引用と判断するのは無理があるのではと考えていたので、ルールが見直されたことにはほっとしております。
(改定前のルールを適用するとGigaさんの作品はすべてRemix扱いでは?といった内容のツイートを見かけた時にはさすがにちょっと笑いました…)

一方で事前に問い合わせをして投稿不可との判断を頂いた方もおり、その方々のことを考えると今回の対応は100点満点ではないとは思います。が、改定後のルールを次回以降適用とすると騒動自体がうまく収まらなかっただろうことを考えると今回の特例はベターな判断なのかなと。
誰もが満足するような結論に持っていくのは難しいと思いますが、少なくとも運営側がユーザーの声に真摯に耳を傾け、そのうえでしかと判断を下したことにはぼくは好感を持っています。
次回のボカコレも楽しみにしています。

これは「演奏してみた」なのか?

さて、話題は一旦演奏してみたに飛びます。
演奏してみたランキングトップを取ったこちらの作品、こちらも話題になりましたね。

投稿者のジヲさんはボカロリスナー、ボカロPとしても精力的に活動されており、ぼくが密かにリスペクトしている方の1人でもあります。
(ぼくも細々とながらリスナー活動をしておりますので、ボカロPとの二足のわらじでしっかりと活躍されているジヲさんは凄いなと思ってます)
トースターでパンを焼いているだけのトンデモパンダーズ。もはや想像の埒外です。これを演奏してみたと言い張る勇気。ぼくはとても尊敬します。
これが演奏してみたに該当するのかどうかを判断するのは最終的に運営ですので、生き残ったこちらの作品は演奏してみたということになります。改めておめでとうございます!!
これぞニコニコなんだよなぁ。
ぼくはこれからもトースターのジヲさんをリスペクトし続けます。

TOP100の熾烈なトップ争い

色々とドラマのあった今回のボカコレですが、最後に一番盛り上がったのはこちらではないでしょうか。
まらしぃ×じん×kemuという往年の豪華メンバーのタッグが投稿した「新人類」に挑むは、曲・イラスト・動画をすべて1人で担当してきた前回のボカコレTOP100覇者たるいよわさんの「一千光年」。
この2作品は3位以下を大きく引き離し、実質2作品によるトップ争いにもつれ込みます。双方の動画には非常にたくさんのコメントが書き込まれ、各動画共に20万件以上ものコメントが寄せられることとなりました。
昨今のニコニコ動画、特にボカロ曲ではこれだけの、ある意味異常な数のコメントが短期間に付くことはまずなかったのですが、今回のこの2作品では往年のニコニコ動画の超絶コメント弾幕を感じられた方も多かったのではないでしょうか。それだけ象徴的な2作品だったなとぼくは思っております。
最終的には豪華タッグの「新人類」が制したわけですが、「一千光年」もとても凄い作品でしたのでどちらが制してもおかしくなかったなと。
(ぼく個人的には「一千光年」を推しており、集計期間の最後はそちらのほうでコメントを書き込んでいたりしました)
どちらもとてもいい作品ですので、未見の方は是非。


終わりに

ランキングにも変化が見られたなと思う今回のボカコレ。次回開催に向けて、ボカロPとして個人的にも色々と準備をしていきたいなと考えています。次回開催までの間にもキラハピやモミアゲヲ投稿祭水着投稿祭等、いろいろとユーザーイベントがありますので、そちらになるべく積極的に参加していく予定です。頑張ります。強調している部分は謎の故意です。モミアゲヲ。
ユーザーとしても次回のボカコレは期間内にもっといろいろな曲を聴けるように準備したい所存です。今回はなんだかんだで期間内の目標としていた200曲には届かなかったので…(180曲くらい)
身体を鍛えます。ボカコレをリスナーとして制するための体力作りです。こちらも頑張ります。
ということで次回ボカコレ。ボカロPとしても、リスナーとしても頑張りますので対戦よろしくお願いします!

ここまでお読みいただきありがとうございました!
それでは、また。


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