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子供をかわいそうだと思うことについて

こんにちは!今日は自分の子供との関わりについて思うことを書きたいと思います。

自分の子が他の子に泣かされた時、うまく輪に入れていないのを見た時、なんだか胸がしゅんとしたり、かわいそうだと思ったり、助けてあげたい気持ちになることってありませんか。親が子供の問題を自分の問題のように感じてしまったら、どうやら、それは「同化」という現象が起きているようです。

同化。それは親が子供を同一視してしまうことで起こる。生まれていた時から一緒にいる我が子に対して、ごく自然に起こることだと思います。私もちょっと前まで、ちょこちょこ振り返ると「同化」していたな、と思うことがありました。長男は、人に興味のあるタイプで、歩けるようになってからは人にぐいぐいと近づいていく毎日でした。とにかく知らない人でも、人に絡まりたいのですが、同時に自分の意思を通したい。だから新しく出会った子供たちの輪に入れなかったり、疎ましく思われているような状況がよくありました。そこで「同化」した私の登場です。「ああ、かわいそう」と思ったり、一緒にうまく遊べるように仲介業者のようになってみたり、あるいはちょっと今日は公園に行くのやめようかしら、と思っていたりさえしていました。イヤイヤ期が落ち着くまでそんな日々がありました。

同化に気づかせてくれたのは今の息子が通う幼稚園です。この同化という言葉を知ることで、自分の心理状態に気が付き、更には勝手に同化している親の都合で、子供が困る状況を奪っていたことに気づきました。そうなんです。子供は、友達が離れていく状況を通じて、それに困った時に、初めて何が良くなかったかを体得していくのです。大人が介入してしまうことで、先回りしすぎて、子供が成長する機会を奪いかねないことを知りました。

同化している自分は、モヤモヤするしザワザワするし、とても気持ちの良い状態だと言えません。でも子供はもしかすると困っていない。助けも求めていない。そして困った状況を経験しないと、真の意味で「じゃあ、こうしよう」とか「こう変わりたい」と自発的に思うことにならないかもしれない。そこに大人が大人の視点で、子供の世界に入ろうとすることが、成長の妨げになり得る。(もちろん色々な状況によるのだと思いますが) モンスターペアレンツ(については別で必ず書く!)は、この同化が進んでいった状態のようにも思っています。

この言葉を知ってから、自分と子供の間に線を引きやすくなったように思います。子供の悲しみや憂いについ反応してしまうことがありますが、一人の別の人間として、冷静に向き合っていきたいものですね。

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