息子の旅立ち
なんと!
書こう書こうと思っているうちに
息子が発ってから1週間が経とうとしている。
1週間過ぎてわかったことは、
センチメンタルな気持ちは1週間も持続しない、ということ。
離陸する飛行機を見て、とめどなく涙がこぼれたのが、まるで夢だったかのように、
今、おひとりさま生活を、日に日にほくそ笑んでる。
炊飯器をしまい込み(憧れてたw)、テーブルの上に雑然としていた息子の物を片づけ、お風呂、脱衣所、玄関、と、「今」必要なものだけにしていくと、なんとまあ、心もさらにスッキリかたが付く。
食事もテキトーになるかと思いきや、自分のためだけに何品もおかずを作る至福たるや。そして、数日分と思ったのにすべて一晩でたいらげる始末。これから太るんじゃないかな?私。
それだけ食べても、食材は以前の半分もなくならない。お肉は1/4くらいだろうか?
仕事から帰っても、洗い物が増えてない、そんな当たり前のことが嬉しくて、
あぁ、子どもとの生活って、ずっと自分優先なんてできてなかったんだな~と実感した。
ここ数年はかなり自分勝手にしていたつもりだったけど、いつもどこかで同居人を気遣っていた自分がなんだか愛おしくなった。
こんなへなちょこがよくがんばったや。
そんで、こんなへなちょこの相手が、息子は本当にうまかったな。
親にしてくれてありがとう。
私のところに生まれてきてくれてほんとうにありがとう。
これはやっぱり直接は言えなくて。
いつも一緒にいてくれたおかげで毎日めちゃくちゃ楽しかったよ、が精いっぱいでした。
シリアスが苦手な我が家でして。もう仕方ないよね。
息子は「死なないように」だってさ。
これが、じわるんだよね。
かつて死のうと思ったからさ。息子は2,3歳だったけど、なんだかさ。
この、息子が遺した言葉を思い出してたら、
まるで彼が、私が生きていられるようにずっと一緒にいてくれたような気がして。
死なないように見張る気持ちでいたのかもしれないなって。
それはずーっとずーっと奥の無意識領域の話しだけどね。
そして、実際私は、彼がいてくれたおかげで生きようと思えた。
そのうち自分のために生きようと思えてきた。
それでも、ちらっと思うけどね。
今この、すっごく幸せな時に死ねたらそれもいいかもなって。
でももう少し未来を見てみたいと思います。いつも予想外の展開を見せてくれる彼の未来と、私の未来もね。
そんなことを書いてたら、やっぱりまだまだ、泣けますね。(笑)
もうしばらくは、心ゆくまで泣くとしよう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?