見出し画像

めんどくさいの向こう側


めったに湯船に浸からないのだけど、
急に寒くなったところに、帰りに寄ったスーパーで、体がキンキンに冷えた。

明日も一日中立ち仕事だというのに、こんなに冷えて硬くなったまま寝てしまっては、明日の動きが絶対に悪いに決まってる。

というわけで、帰宅するや否や、風呂にお湯を張り始めた。勢いで始めないとまた入りそびれてしまう。
自分を勢いづける心持ちで、勢いよくお湯を出した。



ついでに漂白したい洗濯物も洗ってしまおうと思いつき、お風呂にソフトバケツを置いて、酸素系漂白剤をお湯に溶かし、タオルや明日も使うエプロンなどをポイポイ投げ入れた。

あ、もう、ここまでやるなら、液体石けん入れて洗っちゃおうか、と石けんも入れた。


お気に入りの漢方のバスソルトを入れたお湯はすっごく気持ちよくて、湯上がりも体がポカポカ。

なんだかご機嫌になった勢いで、洗濯物を洗い始めた。


めんどくさい、、、


洗って、着て、汚して、また洗って、、、


食べて、出して、また作って食べて、出して、掃除して、、、


めんどくさい。。。


あぁぁっっ!!!

生きるのって、なんてめんどくさいんだよっ!


急にそんな衝動に襲われた。



バケツに詰め込みすぎた洗濯物をどう洗おうか決めあぐねて、面倒になった。


ええい、ここに余裕ですすげる洗濯場があるじゃん!

と、浴槽に一枚ずつ投げ入れた。(お湯は新たなもの)

ら、なんか、川で洗濯ってこんな感じかな〜?て、シャツやタオルをたっぷりのお湯の中でゆらゆらできるのがすごく気持ち良くなって、

なんかニヤニヤしてた。


1着ずつそおっと洗うから、ネットに入れる必要もないし、特に汚れやすいところとか重点的にすすげるし、

勢いづいちゃって、白物が終わり、濃い色物もえーい洗っちゃえーと漂白液の残りに漬けた。


今度は洗面台で1枚ずつすすいでは軽く絞り、を繰り返す、手動2層式洗濯。


気づけば、すごい少ない量の石けんと漂白剤でたくさん洗って、干す時も糸くずやほこりクズなどがなくてキレイで、サッパリ洗えてて、

なんかヤバい。

この洗い方、理想的すぎた。


洗濯機、いらんかも。

脱水機能だけ使う感じ。


めちゃくちゃめんどくさい時間だと思ったのに、

自分がめちゃくちゃ満足してた。


いろいろ理想すぎて。


部屋干し臭も全くないし。

すっごい、気持ちいい〜〜〜。



生きるのってめんどくさい。

洗って、着て、汚してはまた洗って。

このサイクル、なんなん?


不毛なサイクルの中にいるみたいだと思ったけど、

洗ってニヤニヤ、着てニヤニヤ、また洗ってニヤ、、、

もう、それだけでええやん。



って結論です。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?