見出し画像

突然始まる新学期、画面から見える同級生

日本のように”入学式”が存在しないアメリカ、最近やっと慣れてきましたが。。特に今はコロナの感染の観点からもそのような”式”はゼロですが、息子の小学校(厳密にはキンダーガーテン)の初日も、指定の時間に学校の入り口に集まり 先生がやってきて自分のクラスの子を教室に連れて行く。それだけ。。

私の学校もリモートで説明会がありました。なんとそこで言われた授業初日の日付が間違っており、初日の授業は半分の人しか参加できなかったという。。。まぁこっちに住んでいればアルアルです。初日は1時間ちょっとで授業打ち切り、まぁ早く終わったからいいかぁぐらいです。

週3日、私は朝の8時半から3時間半の授業。2日は解剖学、1日はFreshman Student Success(FSS)という1年生の心構えについてのクラス。

実はこのFSSのクラスが結構面白かったのです。タイムマネージメント、短期と長期の目標設定、自分がこの学校を選んだ理由の再確認、不安に思っていることを具体的に書き出す。などなど、この年齢になってこんな基本的なことをやらされるとは、、と思いましたが大変効果的でした。

特に1週間の予定表の提出(これも宿題の一つ)は、その後の自分の学生生活にとても役に立ちました。何時に起きて、学校の時間、そのあとの仕事の時間、家族との時間などを表に書き込むことで、私の場合は週末と月曜の午後、火曜日の午前しかまとまった時間が取れないということが明確にビジュアルで分かり、「今日から復習を始めないと水曜日のテストには間に合わないぞ」と自分でわかるようになりました。

自分に値段をつける、つまり学校を卒業してマッサージを1時間行った場合、いくらクライアントに請求するか(いくら欲しいか)という質問もありました。そこでは「うちの近所のネイルサロンだったら、、40ドルチャージしているからぁ。。」と言った生徒がいましたが、そこにすかさず既にサロンを経営しているDが「おいおい、それはライセンス取っていない”マッスース”がやっているマッサージだよ。。ライセンス取っている人は最低でも1時間$80は貰うべきだ。」と。

先生もはっきりと、「このコースは”マッスース”養成ではありません。あなたたちは”マッサージセラピスト”になるんですよ。”セラピスト”です。」と強調していました。ライセンスを持ったマッサージセラピストは病院の医師のもとで働くことができます。これについては、ある先生がニューヨークの有名癌センターで働いており、とても興味深いお話をしてくれました。(後日書こうと思います)

私のクラスを担当した先生だけかもしれませんが、勉強の仕方まで教えてくれました。フラッシュカードを作って常に5枚ぐらい持ち歩き、電車の中でもとにかく時間が空いた時に復習すること。神経はニューヨークの地下鉄の路線図のように覚えると良いとか。睡眠時間や栄養、水分摂取にまで言及していました。

画面上に出てくるクラスメイトの顔と声でなんとなくどういう人なのかも分かってくるから面白い。特に声(話し方)はとても”その人”を表しているように感じました。

使う言葉、選ぶ言葉って本当に大切ですね。

FSSのクラスを受けながら、つくづくアメリカ人って発言好きだなぁと思いました。そして自分に自信があるように発言する、たとえ本当の成績はイマイチでも。日本人の不得意としているところです。。発言するトレーニングが必要ですね。

この学校の先生たちの素晴らしいことは、全ての生徒の発言をリスペクトするところです。私は英語が母国語ではないので、やはり発言するときに躊躇することもあるのですが、どの先生たちもきちんと聴く態度を示してくれたことで、学期後半にはその躊躇する気持ちがなくなっていたことに気がつきました。

たとえ先生に対してネガティブな意見でもきちんと聴き、それに対して回答していました。多分これはこの学校の先生に対しての教育なのだろうなと思います。偉いなぁと思いながら画面を見ていました。

先生に対してネガティブ意見を言う生徒がいるかと思いきや、すかさずミュートを解除して「私はそうは思わない。先生あなたに感謝しているわ」と発言する生徒もいる。意見は意見ですからね。まぁ平均年齢の高い大学生たちなので、それ以上のことはありません。特にオンラインですから、つるむこともないですし。

オンライン授業、私個人としては大変気に入っていますが、やはり難点もいくつかあります。それは次回書こうと思います。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?