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第一歩、扉を叩く

相談しても決めるのは自分

”可能性が沢山ある”と周りの大人たちも、そして自分でもそう思っていた20代。 アメリカに住めば英語も話せるようになるだろう(環境がそうさせてくれるだろう)、と思うでしょうけれど住んでいるだけではなりません。。

”なりたい自分”にしてくれるのは自分しかいない。。

玉の輿なんて言葉もあるように何か劇的でしかも受動的なことで人生が変わるのではないかと願ってみたり、朝起きたら数学が解けるようになっているかも(睡眠学習みたいな)なんてばかなことを思っていたのかどうかすら覚えていませんが、勉強もせずにテストを受けて、点数を見て落ち込むところは一丁前。。今思うと、落ち込む理由が分からないのですが、、だってやってないのだから。。

結局は能動。自分で行動しなければ何も変わらない。もっと若い時にもっと”能動”を意識したかったなぁ。。でも気づかないのが若さなのかな。。

ということで、大学の学費っていくらぐらいかかるんだろう?何年間?カリキュラムは?などなど 疑問は沢山ありましたが思っているだけではどうしようもない。 とりあえず学校のホームページに行き名前と連絡先を残しました(夜寝る前にベッドに入りながら)。

朝8時過ぎに突然電話が鳴り、こんな朝早くに誰だ??と思い取ると、なんと学校の担当者でした。たった数時間前に連絡先を残したばかりなのに。。

「あなた、うちの学校に興味あるのね?で、いつ見学に来れますか?」と。   ビックリしつつも「一番早くていつお時間とってもらえますか?」と聞くと  「今日の午後はどう?」と。心の中で(今日って、今日??昨日の今日ってこの事だわ。。えぇ??)って思っていましたが、「はい、では今日の午後伺います」と答えていました。

担当者のルーシーと話をしていると、何かフィーリングが合うというか 自分がここに居ても違和感ないなという気持ちになってきました。”居心地の良さ”は今までの経験上、もっとも大切なことでした。居心地の悪いところでは自分の力は発揮できないから。

1時間ぐらいの会話の間で、何度かルーシーを生徒が訪ねてきましたが、その時のルーシーの対応の仕方も決め手の一つでした。「今ミーティング中だから!!」と突っぱねるのではなく、生徒の対応もしつつ私との会話も途切れない。うまく言えませんが、とてもリラックスした雰囲気でした。

一番気になっている質問、学費です。アメリカは大学にか関わらず教育費は高いです。特にニューヨークは。。幼稚園でも年間1万ドルは(軽く)かかります。スウェディッシュ インスティチュート1年間2万ドル(200万円ちょっと)。

この数字を聞いた時には一瞬怯みました(笑)。2年で4万ドルかぁ〜。。。。  でも流石ルーシー、すかさず色々な支払い方法を提案してきました。      分割払い、学生ローン、補助金の申請方法などなど。しかもルーシーの隣の部屋は学費担当者の部屋。早速、私の条件に合った支払い方法と月々の金額の試算表が提示されました。

この時の私の頭の中は「400万円、新車を一台買えばそんなもんだ。車の価値はどんどん下がるが、学位、知識と手につけた技術はこの金額以上の価値を生む。そう考えれば安いものじゃないか?アメリカの学費はどんどん上がる(これ本当)、それに息子が大学に入る頃だったら、逆にこんな金額自分に使えない。今しかないでしょ!」

そう決まれば私の行動は早いのです。

ルーシーに「入学したいけど、どうすればいい?」と聞くと「入学試験、簡単だから受けて行っちゃいなさい」と言われ、コンピューターが沢山ある部屋に連れて行かれ紙とペンを渡され。。。画面に出てくる問題を読みながら答えをクリックする。。「〇〇と言う言葉に近い意味の言葉を選べ(英文で)」これ系のものは超適当にしか答えられず、、「〇〇(数字)の40%はいくつ?」みたいな計算系は万国共通なのでそれだけをしっかり解き、合格しました。

「合格よ。あとは日本の高校から卒業証明書を貰ってきて。お金の話も終わっているから、それだけよ。あなたいいセラピストになれるわ!どうしてかって?話をきちんとできる人かどうかってのもとても大切な要素なのよ」と。

資料請求しようかなぁと思っていた16時間後には入学が決まっていました。

スウェディッシュ インスティチュートは私立の学校だから高いというのもあります。州立だとこんな金額はかからないそうです。でも今このパンデミックの中では私立を選んでおいて良かったと思っています。州や市の決定に振り回されなくて良いからです。

この学校はパンデミックになる前から生徒全員にiPadを支給しています。無事資格が取れればもらえるそうです(笑)。送られてきたiPadには既に学校で使う解剖学のアプリも入っていて、先生からの資料も全て専用のアプリに入ってきます。宿題も専用アプリを介して提出しないと単位になりません。

パンデミックの為にこのようなシステムにしていた訳ではないでしょうけれど、結果、学校に行かずに学べる状態を早くに実現させることができたと思います。特に解剖学のような座学は別に教室でなくとも学べますから。

なかなか更新できないのは、入学してから3ヶ月、毎週毎週テストに追われていました。やっと12月22日に期末試験が終わり、冬休みに入ったのでゆっくり時間が取れるようになりました。日本の大学には行っていないので比較できないのですが、とにかく今のこの学校は物凄く勉強させます。しないとあっという間に落第点です。

冬休み中はそんなことも書いて行きたいと思います。




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