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44歳ニューヨークで短大生になる

人生の折り返し地点

猪突猛進の私ですが、久しぶりにその瞬発力を発揮したのがこの短大進学。

ちょっと長いですが、44歳でどうして瞬発力を出したのかをちょっとご説明いたします。

日本ではバレエを5歳から習い、19歳の時 劇団四季を受け合格。研究生になりました。その後、李香蘭やオペラ座の怪人などに出演し、2000年にニューヨークにダンス留学。劇団四季の受験も一言で言えば”思いつき”でした。合格が決まって慌てて品川に千秋楽数日前のキャッツを見に行ったぐらいでしたので。。

そのほかにも猪突猛進で行動してきました。(機会があれば後日。。)

現在はピラティスインストラクターとして、インストラクターの養成などの仕事もしていますが、そのほか人間の体の機能を知るために色々なワークショップや資格をとってきました。ですが正直なところ自分の疑問に明確に答えてくれるものには出会っていませんでした。

その疑問とは、

踊っている時、トレーニングしているときに感じる体内にある”ライン流れ”です。

バランスを取るとき、動きの安定を意識するときに この”ライン(流れ)”を意識するだけでバランスは取りやすくなるし、動きに詰まりを感じずに効率よく動けている気がしていました。確実に感じているものではあるのだけれど、それは一体何なのか??

あるフットネスの講習ではそれを”エナジーライン”と表現していました。私自身には理解できることでも、さて、もともとそのラインを感じていない人にはどう説明するべきなのか? 解剖学的に説明できないのだろうか?この疑問は10年以上持ち続けていました。

数年前、もう本当の体を見てみる時期だと思い、コロラドで行われる人体解剖に参加申し込みをすると、それが筋膜に特化してるものであり、筋膜にはラインがあると提唱している(アナトミートレイン)トムマイヤーの主催するものであることに気がつきました。日本のKinetikosという団体との共同主催で日本語通訳も付いていました。しっかり吸収したいときは母国語に限ります。谷さんの通訳も素晴らしく良いものに出会えたなと、本当に幸運だと思います。

筋膜については数年前から色々言われていたことですし、「筋膜って全身繋がっているんですよ」ぐらいのことはピラティスの免許コースでも話していました。ですが、トムマイヤーの著書 アナトミートレインを買って読んでみると、体には筋膜のラインが線路の路線図のように縦にも横にも通っていると書いてあり、その絵を見て

「これだ!!!」

1週間の人体解剖実習は”実り多き”という言葉では物足りないほどの有意義な時間でした。人体解剖と聞くと嫌悪を感じられる人もいるかもしれませんが、参加者は全員 御献体に対して敬意を払っていました。それに流石にアメリカまで来る人たちだけあって志が高い人が多かったのが とても嬉しかったです。トムマイヤーの人としての魅力、解剖学者のトッド(ラボの所有者)の職人技にも感銘しました。

その後、アナトミートレイン独自のコースにも参加し、少しづつ施術の仕方も学んでいるのですが、日本とアメリカの大きな違いが。。それは人の体に触れる人はアメリカでは(州によって法律は違いますが)州が認めたライセンスを持っていなければいけないということ。

ライセンスを持たずに、マッサージ等の人の体に触れる施術を行っている場所(人)は沢山ありますが、残念ながらそれはモグリ。つまり違法行為になってしまうということ。資格がなくとも上手な人は沢山いますよ、でも保険の面から見ても資格はあったほうがいい。

ということで、マッサージセラピストを養成する学校として有名なスウェディッシュ インスティテュートという学校に入学しました。昔は1年で資格が取れたらしいのですが、今は2年間。卒業後、州のテストに合格して初めてマッサージセラピストになれます。

9月に入学したばかりですが、既に色々思うこともあるので時間があるときに更新していきたいと思っています。


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