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特認校を検討してみた

こんにちは。ママインターンのくみこです。
令和5年 年長の子供を持つ私は、中央区の特認校を検討してみました。

特認校とは

東京都心にある中央区。都心でありながら、人口が全国でも類を見ないほど増加しています。ただよく見ると、増加しているエリアとそうでないエリアがあります。具体的には、月島地区をはじめとしたタワーマンション等の建築により人口が増加した地区。そしてそれとは対照的に、銀座や八重洲などのビジネス街は、住宅も少なく住民は少ないです。同じ区内で過密地区と過疎地区を抱えている。それが中央区です。そして、過密地区は小学校の児童数がキャパシティを超えそうな程多く、逆に過疎地域は児童数が非常に少ないです。そこで、過密地区の児童を過疎地区の小学校に通えるようにするべく設定されたのが特認校です。(実際には、中央区の子どもは住んでいる地域に関係なく小学校入学時に特認校に通学を希望できます)


特認校を選ぶこと

中央区に住んでいる子どもが小学校進学時に、特認校を希望すると通学することが出来ます。(定員を超えると抽選になるため、必ずしも希望が通るとは限りません)※入学時以外のタイミングで、校区以外の小学校に通学希望を出すことはできません

地元校と特認校の主な違い

通常の校区の小学校と特認校の大きな違いとして、各特認校ぞれぞれに特色があります。「英語に力入れています」「理系教育に力を入れています」etc・・・。
そして、学校が小規模(各学年2クラス毎など)であること。
学校が超都心(銀座、八重洲、日本橋など)にあること。

実際に特認校を見てみる。

実際に特認校を見る機会は2つの方法があります。

説明会に参加する。

令和5年度に関してですが、8月初めに小学校の案内が年長児家庭向けに送付され、その中に区内の小学校の説明がありました。
そして、特認校で説明会をするという案内がありました。(この時点では日付などはありませんでした)
そこからは各小学校のHPをこまめにチェックです。そして説明会の日程が発表されると同時に、説明会参加の申し込み受付の期間も表示がありました。(受付期間はたいてい1週間ほど)
受付期間より早くても遅くてもダメです。
日程の発表と受付期間の間が短い場合もありました。(これで私は1校、説明会に行く機会を逃しました。。。学校や区役所に電話してもダメでした)
もし来年度以降も似たような運用になるならば、特認校の説明会に参加されたい方は、わりと小まめに(5日~1週間間隔くらい?)チェックが必要です。
説明会は土曜日に行われることもありますが、平日の午後という場合もあります。そして(令和5年度については)各校1回づつでした。

学校公開に行く

学校公開は、特認校に限らず各小学校で行われています。ただ、特認校によっては希望者が多いせいか、事前に申し込みが必要な場合があります。
これも、小まめに各小学校のHPを確認するしかないようです。(前述の小学校案内に学校公開の日程記載ありました。)
申し込みが必要ではない学校でも、学校公開の日に学校に行って「地域の人間ですが、学校公開を見学させてもらってもいいでしょうか」とか「来年度の新入生なので、見学してもよろしいでしょうか」とかいうと見せてくれます。

説明会に参加してみて

(私が行ったのは1校だけでしたが)説明会自体は体育館で行われて、校長やPTA会長の話を聞くことが出来ました。
友人が行った某校は、PTA活動の話に力が入っていたそうです。
そして説明会のあとは学校見学をさせてもらいました。私が行ったときは授業参観が行われていたので、授業の雰囲気も見ることが出来ました。また、校庭や体育館、特別教室なども見ることが出来ました。

比較検討(特認校と地元校)

全校、説明会が9月に行われ、特認校の申し込みは10月1~15日でした。(令和5年の場合)
定員を超えた分の抽選は、11月中旬に行われるということでした。

特認校に行くメリット

特認校に行くメリットは、やはりその学校で力を入れている特色を受けられることでしょう。
それ以外にも、小規模(学年2クラス)であること。地元の大規模校を避けて特認校を選んだという話も聞きます。
(中央区の多くの学校もそうですが)歴史のある小学校ばかりです。地元の人は自分の出身小学校に誇りを持っているように思います。中央区らしい伝統を感じる機会を持てそうです。
学校によっては、中学受験率が9割を超えていて、子どもが自然に中学受験に関心が向くようにしたいという方もいました。
小規模(他の学校に比べて)ゆえに、先生の目がより丁寧に行き届くのではないかという期待もあります。
主観的ではありますが、特認校を見学した際に高学年クラスを見たときに、
なんというかクラス全体の雰囲気が親しい感じがしました。2クラスしかなく毎年クラス替えがあれば、学年全員が1、2年生から知っている・・それが数年になれば、ほぼ全員がほぼ全員の個性などを知ることになるので、距離感は近くなるのかなぁ、と思いました。
またPTA活動で、保護者同士が会う機会も多く、保護者も知り合いが増えそう。

特認校に行くデメリット

近所の小学校ではなく、それより遠い小学校に行くということ。通学は毎日のことです。スクールバスが出ているから・・・と言っても、帰宅の時間とスクールバスの時間が合わない日も少なからずあるとか。(特に新1年生の最初の半月ほどは給食の前に帰宅なので、バスの時間と合わない)
またスクールバスも、定員の関係で(低学年優先)高学年になると公共交通機関を使用して通学しないといけない。
また前述のとおり、地元の小学校ではないので、近所に学校のお友だちが住んでいない場合もあるので、気軽に学校のお友だちと遊べない。
また、少人数ということは保護者も少人数なので、PTA活動には保護者もしっかり関わっていかないといけない。(それはそれなりに大変らしい)
クラブ活動などの種類が(大規模校と比べて)少ない。
2クラスあるとはいえ、人間関係に行き詰った時などはちょっとしんどいかもしれない。

その他、考慮事項など

とある特認校に行ったママ友から「学校指定のブラウスが、形状記憶じゃないからアイロンが大変」という話を聞きました。学校教育の本質ではないものの、そういった生活面の話も重要です。だけど、なかなかまとまって聞く機会は難しいかもしれませんね。(その話を聞いて、某特認校の学校公開の際にPTAで立たれていた方に聞くと、「うちの学校はそんなに厳しくないから大丈夫!」と言われました。)やはり各学校毎に違うので、狙いの学校があるなら、質問したいポイントは整理してのぞんだ方がよさそうですね。
また屋内プールがあるからといって、プールの回数が多いわけではなく、その他の学校と同等だったりと、設備と利用はまた違うようです。

検討材料

自分の子と学校のカラーは合うか。
某小学校のように「上品なこども・・」と書いているようなところに、活発なわんぱくな子が合うとはあまり思えず。
または文学少女で抽象概念が好きな子に、理系教育・・・というのもやはりミスマッチを感じます。
社交上手でいろんな子と関わりたいタイプの子なら、小規模校より人数の多い学校の方が合うかもしれないし、逆に人見知りでシャイすぎる・・・というような子なら、小規模である特認校は良いかもしれません。
もともとの学校の特色に合う子、宇宙や昆虫が好き!みたいな子に理系教育は合うかもしれないし、それはすべて子どもの個性と保護者の考え方になるでしょう。小学生になれば、性格や興味関心も変わるかもしれないので、なんとも言えない部分もあります。ただ、子どもの個性を無視して保護者の思いばかりが強くならないように注意は必要です。
とはいえ、特認校などといっても、公立学校なので過度の期待をしすぎるのも・・・。

我が家の場合

元々検討していた特認校がありました。本人の興味にもそれなりにあっていたし(学校公開の際の体育館での特別授業は熱心に聞いていました)、2クラスという小規模にも惹かれました。家から都バスを使っても、アクセス良好です。
ただ、子ども本人が地元の小学校に関心を寄せていたことや、アクセス良好とはいえ、毎日の通学に時間をかけるか?また、学校環境(都会すぎる・・・)などにためらいもあり。
他にも4月の入学後のしばらくはお迎えが必要になるが、その対応ができるか?などとあり。
子ども自身の性格も、極端にシャイということでもなく、地元の小学校の規模感でも十分にやっていけそう、という結論になり、申し込みはしませんでした。

終りに

地元の小学校しか進学先がなければ、何も考えずにそのまま進学していたと思いますが、こうして特認校という選択肢があるというのはありがたいことです。
選択肢があるがゆえに、迷ったり悩んだりします。口コミの情報もあまり多くはありません。でも、具体的に小学校生活について、入学前に考えることが出来て良かったです。
各御家庭でよく検討されて、お子さんに合う進学先が見つかるとよいですね。

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