手のひらに、一冊のエネルギー。
2021年1月7日、首都圏1都3県を対象に緊急事態宣言が発出されました。期間は1カ月。10日には大阪、兵庫、京都の知事が3府県に緊急事態宣言の発出を検討するよう政府に要請したと報道されもしました。
2度目の緊急事態宣言。またちょっとnoteを書いてみようかと思います。
昨年7月に発売になったサンマーク出版社長のエッセイ『思うことから、すべては始まる』は、気持ちが前向きになる本でした。
サンマーク出版の本をたくさん読んでいるわけではないのですが、一枚、どうしても捨てられない「しおり」があって、その会社の社長がどんな方なのか興味を持って読みました。
長年、出版人としてミリオンセラーを何冊も出しながらも、植木さんは「ベストセラーの方程式などといったものは、残念ながら存在しないと信じるに至」ったと書かれています。ただし、大ヒットする書籍にはいくつかの共通するキーワードがあって、まとめるとそれは「病人のお見舞いに持って行ける本」なのだそうです。
病人のお見舞いに本を持って行くとき、自分ならそこにどんな思いを込めるだろうか。ちょっとね、胸を打たれました。
どうしても捨てられない「しおり」とは、角川文庫の帯 のように手元に残してある本の付き物で、いつ買った何の本に挟まっていたのか思い出すこともできませんが、仕事部屋の見えるところにずっと貼ってあります。
「手のひらに、一冊のエネルギー。」
この言葉の成り立ちについても本書で言及されていました。全社員で1年半考え続けて生まれた言葉(会社のグランド・コア・コンセプト)なんですって。初めて知りました。
爽やかな、その先にだだっ広い草原が見えるような言葉だなと思っていたので、この言葉にものすごい熱量が込められていたことを知り、言葉の多層性を垣間見て、今、震えているところです。
「手のひらに、一冊のエネルギー。」(サンマーク出版)
お読みいただきありがとうございます。いただいたサポートは、次の記事のためのなにかに使わせていただいますね。