WSFes2024「〈勇気〉をめぐるドラマセラピー」をめぐって
9月21日~23日の三日間で開催されたワークショップ・フェスティバル(以下、WSフェス)2024が幕を閉じた。私は「<勇気>をめぐるドラマセラピー」というワークショップを担当した。この記事は、フェスに向けてワークショップを企画準備し、当日ファシリテートして気づいたことや感じたことについて、振り返ろうとするものである。
書いてみたら、1万字を超えてしまった。そして、noteを始めて、初めて有料設定をすることにした。全方位的に全文公開(したとしても、そもそも私のnoteを読んで下さる方は限られているが)するのは気が引けると思ったからだ。その点、ご了承いただきたい。
さて、WSフェスとは、駆け出しのファシリテーターが、90分でやってみたいワークショップを企画し、一般のお客様とスーパーバイザー(以下、SV)、スタッフが一緒に参加し、その後、SV・スタッフだけで一時間の振り返りをするという贅沢な企画だ。
私は昨年の第一回WSフェスにエントリーし、企画の段階から、SVの羽地さんや由梨さん、そしてファシリテーター仲間たちに背中を押されて、自分一人では挑戦できなかったプログラムを形にすることができた。この時のプログラムは、来年1月の日本心理劇学会第30回大会にて、ワークショップ発表を行う予定で、これからも大切に育てていきたいと思っている。
そして、枠が限られている中図々しくも(!)今年もエントリーしてしまった。それだけ、昨年の経験はかけがえがなく、自分を成長させてくれる機会だったのだ。
ワークショップには、【プログラム】と【ファシリテーション】の面があると、ファシ講(アーツ・ベースド・ファシリテーター養成講座)で学んだ。
そして、本番当日までは、プログラムを何回も練り直す日々だった。
自分で考えたものを由梨さんやラボ研究生のたかさんに壁打ち相手になってもらい、再検討。その後2回、事前トライアル(自主練)をする中で、ワークは変化していった。
こんな手間暇かかることは、普通はできない。そんなことに付き合ってくれる人もいない。それが可能なのは、“フェス”という祭りだからこそである。アーツベースド・ラボの皆さんは、企画の採算とか、効率性とか度返しで、ただただ、面白いワークショップを生み出す若手を育てたいという熱い人たちなのである。
当日、会場に向かう電車の中で進行表を見ながら、ここからは、もうプログラム(Doing)について考える時ではないと思った。
どんなBeingがあって、Doingするのかが大事なのではないか?
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