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降り注ぐ時間

父が誕生日を迎えた。ロウソクを灯した誕生日ケーキの写真。笑顔でピースする姿が、甥っ子(つまり父の孫)に似ている。

昨日のニュースで北海道は大雪かも、などとあったが、美瑛に出かけている友から、午前中に「まだ降っていないよ」とメッセージとともに、雪に埋もれたもみの木の写真が送られてきた。曇り空の隙間にやわらかなブルー。漏れた光が、雪をやわらかく照らしている。

休みの日だけれど、今日はいちにち、ひっきりなしに打ち合わせやら書類づくりなどをしている。冬至に向け、日照時間はますます短くなっていく。そして、風も冷たい。

そんな中、実家の、茶の間の、見慣れた風景の中で、こたつに入ってほっぺたをあかくしている父や母の笑顔をみるのが、私にとってとても嬉しい時間だった。記憶は定かではないけれど、みかんがあった、そんな気がする。

ここ数日、とても忙しいのだけれど、こういう風に文章をつづることがとても必要な気がして、夜中の2時過ぎ、いまここに向きあっている。

写真は、京都・嵐山の朝。
雲海に包まれ、彷徨い歩く空想とともに。