「日本」から自由になる2~皆、自分と同じに考える~
こんにちは。
元アメリカ大学のスピーチ講師、現スピーキング、プレゼン専門の英語コーチの高橋です。こちらには、月、木に中級者(英検2級、TOEIC500点以上)がスピーキング、プレゼン力をアップするためのヒントを書いていきます。
初めての方はこちらから(自己紹介):
上の言い方は、やや大げさかもしれません。言いたかったのは、日本人に囲まれて、日本に住んでいると、他の人達と色々なことを、共有している、ということに、気がつかず、世界のどこでもそうなのだろうと思いがちな点です。
それは、日本人、として歴史、文化、言語などを長い間共有してきたので、
相手に言わなくても、わかるという部分が多いことに、気がつかず、外国に行っても、言葉に表さなくても、色々なことを共有している、だからコミュニケーションできると、勘違いしがちなことに現れてきます。
相手が、(言わなくても)こういう風に 思うだろう、これは口に出さなくても、わかってもらえるだろう、と無意識に思っている部分が多くて、うまく自分の思いが伝わらないと、なぜなのだろうと、理由がわからなくなってしまう、のも、似たような人達と長い間、暮してきた島国の住民の特徴です。
それが、如実に出るのが、日本語を元に、アイディアを出し、それを英語に直していくような形で、プレゼンの原稿を書く時です。私が、論理の踏み石と呼んでいる、文と文をつなぐための文が欠けていて、そこの数行が何を言っているのか、英語ではよく伝わらない場合があるのです。
面白いのが、言いたいことを日本語で書いてもらうと、わかるのです(私も日本人で、書いた方と文化的な背景を共有していますから)。行間を読む、とでもいうのか、こういう風に書かれたら、こういう意味なのだろうなと、確信が持てます。
価値観なども、日本で見聞きした論点からのみ、表現されているので、それを共有しない外国人向けに、英語にすると、もっと説明しなくては、いけない部分が出てくるのです。
具体的な例を出した方が、上のことは、よくわかっていただけると思います。今回は出しませんが、プレゼンやスピーチの原稿を拝見していて、思うのが、必要な部分の説明が欠けているタイプが、多いなということです。
日本語の方が英語より、色々なつなぎが緩くても、何となく通じてしまう言語なので、日本語でまず考え、それを英語に直す方は、注意が必要です。
つなぎは、段落と段落の間の物と、一文とその次の文の物があります。どちらも気をつけていないと、いきなり話題が変ったように見えるので、しっかりつなげてください(つなぎの言葉を入れたりして。)
これは、英語スピーキングのブログですが、一定の長さがあるプレゼンの全体を見て、そのなかの各段落がどうつながっていれば、分かりやすいのかは、国語力(日本語力)とも関係していると思います。
また上に書いた理由で、つなぎの言葉なく、いきなり話題が転換されている場合があります。日本語よりも、英語の方がこまめに、「次は何が言われるか」先ぶれして、話してあげることが、必要なのに、それがない方も見かけます。
そんな突然の話しの転換をされると、聴いている方は、戸惑ってしまうことがあります。なので、話題が転換する時には、小まめにつなぎの言葉を入れて、話すようにしましょう。
今回は、ここまでです。
最後までお読みただき、ありがとうございました。次は、中級者でなくても、日本人全体に共通する、英語スピーキング力上達をはばんでいる7つの理由について、触れたいと思います。
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