国際協力に使えそうな湘南のリソースとは?
国際協力チーム・ベコでは、2021年の丑年にちなみ、シリアの青年が描いた牛の絵をデザインした年賀状を発売。新聞に取り上げられたこともあり一万枚以上を売り上げ、シリアの青年の医療費に充てることができました。
また、2022年には、佐藤真紀が多摩大学グローバルスタディイズ学部の非常勤講師としてプロジェクトゼミナール「湘南地域を巻き込んだ国際協力とボランティアの実践」を担当することになり、ゼミ生たちが、湘南や鎌倉など地元から支えられる国際協力を考えました。シリアの子どもが描いたトラの絵に年賀状の背景に地元の名所旧跡を入れ込むコラボ年賀状が誕生しました。
プロジェクトゼミナールも今年度で終了し、学生のサポートがないと作業がはかどらない事、そして年賀状を出す人も毎年減っている事などから国際協力年賀状も辰年をもって終了する事になりました。今まで応援してくださった方、本当にありがとうございます。
龍にちなんだ年賀状
さて、龍と言っても、想像上の動物、そしてあまりかわいいものでもなく、なかなかピンとこない動物です。江ノ島は龍で有名だということで早速調べてみました。
すると五頭龍伝説にたどり着きます。
「昔、深沢の底なし沼に、一つの体に頭が5つある「五頭龍」という龍が棲み、様々な災いをもたらし人々を苦しめていました。ある時、海底から島がわき起こり、天女が舞い降りました。その美しい天女に恋をした五頭龍は結婚を申し込みますが、これまでの悪行から断られます。そこで五頭龍は悪行を止め、改心し善行を尽くし、天女と結婚することができたと伝えられています。」
実際に江の島を訪れると確かに龍はあちこちにいました。中でも、岩屋と呼ばれる洞窟に作られた龍が最も重要な場所と思われますが、特撮的な演出がちょっとうるさい感じもします。しかも伝説に出てくる五頭龍ではなく頭はひとつだけです。なぜに?
五頭龍は西鎌倉の龍口明神社に祭られているそうです。
さて天女様は、妙音弁財天みょうおんべんざいてん御尊像 「裸弁財天」ともいわれ、琵琶を抱えた全裸体の座像、鎌倉時代中期以降の傑作とされて、音楽芸能の上達を願う多くの人々より信仰を集めているそうで江の島神社奉安殿にて公開されています。
なぜに全裸かというと、服を着せて完成というのが鎌倉時代の彫刻のスタイルだったとか。しかし、なぜに、全裸のまま展示してあるのか気になるところではあります。
アニメの聖地
藤沢、湘南はアニメの聖地でもあります。Netflix でたまたま見た「青春豚野郎」シリーズは藤沢駅や、江ノ電がリアルに再現されています。今、海外では、かつてのように、日本と言えばTOYOTAやSONYではなく、アニメが凄いといわれます。アニメの聖地はある意味重要な資産になっています。
ウルトラセブン
ちょうど江の島にいくと江ノ島セブンという企画をやっていました。なんでもウルトラセブンが放映されて55周年記念だそう。というのもウルトラセブンの諸星弾を演じた森次晃嗣さんは、藤沢市の住民ということもあるのでしょう。鵠沼海岸でレストランを経営されているそうです。
私は、ウルトラセブンが放映されたときは小学校一年生だったのでよく覚えていますが、背景や、物語そのものをあまり深く理解していたわけではありませんでした。
物語は地球侵略を企む宇宙人が次々と地球に飛来。人類はこれに対し、国際組織地球防衛軍を結成して宇宙からの侵略者と戦い始めた。日本にも地球防衛軍の極東基地が建設され、富士山麓の広大な地下基地で300名の隊員が日夜、宇宙からの侵略に目を光らせていた。極東基地には、各部署から選抜された精鋭隊員による特殊部隊がウルトラ警備隊。M78 星雲から地球を守りに来たのがウルトラセブンというわけです。
戦争というと現実に起きているロシアのウクライナ侵攻や、パレスチナにユダヤ人が移住してきていつの間にかパレスチナ人が難民として追い出されてしまうという戦争にも通じるものがあります。
これらの湘南のリソースをどのように味付けして年賀状に仕上げていくか。早速作っていきましょう。
年賀状の物語は、こちらのアニメーションをご覧ください。