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Beyond the paradise -3rd-

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マキの日記。3つ目の場所なので3rd。
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#映画

#6_What is the concept of Genius?

バットジーニアス、いい映画だったので書き残しておく。 まずはその手法。 わずか130分少々にして、ここまで鮮やかに多くの切り口と示唆を書き込んでいる映画は久々。脚本書いた人と監督ブラボー。ハリウッドはちゃんとこの手口を盗んでいただきたい。 描かれているのは、 アジア特有の学歴社会/賄賂社会/貧富の差と、その合わせ目からこぼれだす憎しみや悲しみ。そして高校生らしい浅慮に伴う様々な掛け違いと有り余るパワー。加えて、彼らに期待し、心配し、見守る親や教師といった大人たちがもたらす

#3_madnessのこと

madness、狂気が混じるものがとても好きだ。 最初に意識したのは11歳くらいの時に「紅の豚」を観てからだと思う。あれから20年以上経って、ジブリ映画もいろいろな作品が加わったが私の中での第1位はずっと「紅の豚」である。 一番最近だと、 世田谷パブリックシアター20周年の公演で野村萬斎の創作舞踊「MANSAIボレロ」でその祈りと狂気に魅入られたり、 バレエダンサーのセルゲイ・ポルーニンのここまでの半生を描いたドキュメンタリー映画で、踊りに、独白に、ひたひたとにじむm