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開放のソで見直すクラリネット奏法論⑦〜舌骨編〜

前回は喉の締まりの原因と舌骨の関係について書きました。
今回は舌骨が下がりやすくなるトレーニングをご紹介したいと思います。

もう一度あなたの開放のソを見直してみましょう。

開放のソというのは、全ての指を離して吹く音です。そのため管の穴から音が抜けてしまうので、演奏者の身体の状態がもろに出やすい音なんですね。

では舌骨が下がっていない状態と下がっている状態何が大きく違うのでしょうか?

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前回写真でも見て頂きましたが、見た目はそんなに違わないように感じます。

では音はどうでしょうか?

毎回どうやったら伝わりやすいか、試案を繰り返していますが、今回は動画を使って説明しようと思います。

まずは音を聴いて見ましょう。

まずは喉に力が入って、締まっている状態です。


次は舌骨が下がっている状態です。

どうでしょうか?
舌骨が下りていないと音が硬い感じですね。それに比べて舌骨が下がっていると音に丸みが増すように感じると思います。

この舌骨をおろす動作ですが、実はプロとして活躍している方はほぼ100%やっている動作です。
彼らが演奏しているとき喉が下がっているように見えることありませんか?

ただ、これをすぐに真似してみましょう!とやってみても、舌骨、舌全体が緊張してしまう人や、まったく動かない人がいたりと反応が人それぞれで、難しいんですね。。。

意外なことに私はフランス語を勉強するようになってから、舌骨が下げられるようになりました。実はフランス語は舌の奧をよく使います。特にフランス語の“R”の発音は舌をグッと後ろに引いて発音するんですが、私が渡仏した当初はこの発音が全く出来ませんでした。ですが、フランス人達の発音を見よう見まねで練習しているうちに、"R"の発音ができるようになった頃、なんと舌骨も自由に動かせるようになったんです。

フランス語は日本語と比較すると、口の中の使っている場所が随分違うように感じます。
それで、楽器奏者ではないフランス人の友人達を捕まえて舌骨を下ろせるか聞いてみると、みなさんほぼ綺麗に動きます。

不思議ですね。生活習慣がそのままクラリネットの奏法に生きているんです。

その時、なるほどクラリネットって西洋で生まれで西洋人が広めた楽器なんだなぁとつくづく思いました。

じゃあ日本人はできないの?と残念に思った方。大丈夫ですよ!!そんなことはありません!
感覚が育てば必ず出来る様になります。諦めずまずはトライしてみましょう!

私が動かしている様子を動画にしてみました。

まずは、動画のように舌骨が自分で下すことができるか確認してみましょう。自分で舌骨を触りながら動画と同じように動かしてみてください。そのとき舌先まで緊張させないように注意しましょう。

カエル🐸のように舌骨の部分が上下に動いていると思います。

先程も書いたように、最初は舌骨が全く動かない方もいらっしゃいます。そんな方は «カ»と発音してみましょう。


《カ》と発音すると、ほとんどの方は舌骨が動きます。最初は《カ》と発音しながら舌骨を動かす感覚を身につけた後、発音しなくても自由に動かせるように練習しましょう。

最初から舌骨が動く方はそうそう多くありません。まずは動かしてみることから全てはスタートします!
毎日10回でもいいです。電車に乗っている時、お風呂に入っている時、暇な時間はやってみましょう😚
まずは動く感覚を育てることが大事です!ぜひトライしてみてください☺️

余談ですがこのトレーニング小顔効果もあるそうですよ🤩🤩

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