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フランセ「クラリネット協奏曲」③

毎回ブログを読んで頂きありがとうございます。

このレッスンノートは私がフランスで受けた指示を紹介していくものです。一つの解釈として参考にしていただけたら嬉しいです。

今回は二楽章にいきましょう。

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今まで滅多につけなかったテンポの揺れですが、〜マークがあるように「ソーシ」の部分は少し丁寧に歌って始めてみましょう。毎回は多いので、四小節ずつでつけてあげるとクドくないです。

フランス人は結構細かいお洒落の技がなんとも上手。やりすぎせず、少しのアクセントをつけてお上品です。

バックとベルトと靴だけ同じ色とか、ちょっと見える靴下だけ赤であとはモノトーンとか。

ここもきっとそんな場所なのでしょう。前に「マキ、やり過ぎのコテコテの悪い趣味はKitch(キッチュ)っていうの。」と師匠が教えてくれました。

なんか聴き慣れない発音だなと思ったらこれはドイツ語なんだ😳

なんか意図的な感じがするの私だけかな🤔🤔😂

お上品にしていたところを急に飛び出してくるような悪戯っ子がフランセの曲にはたくさんいます。

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ここもSubito ffで容赦なく切り込みましょう。休符の食いつきが遅れないように。タイミングが遅れると、せっかくの悪戯は成功しませんよ🤪


私はあるフレーズが姿形を少し変えて、それぞれの楽章で登場してくるのを見つけると、とっても嬉しくなるのですが、このフレーズ覚えていますか?

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一楽章に出てきましたね!!二楽章では三拍子に乗って登場します。なんだかレースの間を縫って刺繍をしているみたい。

そしてここ!!!

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21番の3小節目

地味に難しい。。。。

私は最初スキップができない子みたくなってました🤣頭では分かってるんだけど、身体が反応できない🤣

こういう時はゆっくり練習に限ります。

絶対間違えて覚えない事。

間違えながら、雑に練習すると、間違えを覚えて修正に余分な時間を取られます。

自分が思ってるよりも脳ってすぐに記憶するんです。なのでこういう場所は焦らずゆっくり正しいリズムと音で練習します。


Trioに行きましょう。 

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二段目に「rapide 速く」と指示がありますが、ここはうっかりするとテンポがどんどん重くなってしまう場所です。毎回尻もちをついてしまうような演奏は厳禁です。

爪先立ちでバレリーナが踊っているような🩰

少し前のめりぐらいが良いのかもしれません。

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Da Capoで戻るまではppのニュアンスです。冒頭に戻る3小節目前と最後の小節に〜マークの指示がありましたが、それ以外は楽譜に書いてあることだけ守って演奏していきます。

変にアクセントやテヌートをつけるとDa Capoで戻るところが埋もれてしまいます。

フランセはサラッと吹く場所とお洒落をする場所を区別することが特に大事です。

やりすぎだと「Kitch」になっちゃうから要注意ですよ🙄

次回は三楽章に行きましょう。

お読み頂きありがとうございました😊



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