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推し映画について語る3:「ダンケルク」

推し映画3本目は「ダンケルク」です!近年の洋画で一番ハマってます。劇場では通算4回程観に行きました。OSシネマズで2回、109シネマズ大阪エキスポシティのIMAXと、塚口サンサン劇場の特別音響上映で1回ずつ。どの上映も本当、感動でした…。そして今は、PrimeVideoで購入済なのでひたすら観てます。何度観ても、飽きない。

推し映画-3:「ダンケルク」について

『ダンケルク』(Dunkirk)は、クリストファー・ノーラン監督・脚本・製作による2017年の戦争映画である。第二次世界大戦のダンケルク大撤退が描かれており、イギリス、オランダ、フランス、アメリカ合衆国の4カ国合作映画である。第90回アカデミー賞では作品賞、監督賞、美術賞、撮影賞、編集賞、音響編集賞、録音賞、作曲賞の8部門にノミネートされ、編集賞、録音賞、音響編集賞を受賞した。(Wikipediaより)

日本では2017年9月9日公開でした。

第二次世界大戦初期の1940年5月26日から6月4日かけてのストーリーで、陸・海・空それぞれの戦いが絡み合う緻密な構成が魅力です。クライマックスに向けて、それぞれの物語が一点に集約していくさまが、本当にゾクゾクしました、さすがノーラン監督…!「インターステラー」も最高でした、時間軸を巧みに操ってストーリーを構築する作品が好きです。

ストーリーは、トミーらが敵から逃げ救援を待つ『陸』の一週間、ドーソンらが民間船として救援に向かう『海』の一日、そして海岸で救助を待っている帰国を決めたイギリス軍の兵に襲い来るドイツ軍の戦闘機を迎撃するファリアら『空』の一時間の三幕をそれぞれ時間を並行させながら進行していく。『陸』の一週間の最後の一日からは『海』と、そしてその2つの最後の一時間は『空』とクロスしていく。(Wikipediaより)

私が「ダンケルク」を観に行ったのは、公開から約一か月後の10月9日。TV CMの宣伝だと、なんとなくピンと来ず、よっしゃ観よか!と思うまでにだいぶ時間がかかりました。でも、いやーーーー、観て良かった!本当に「映画館で観るべき映画」でした。決意してよかった!スピットファイアかっこよすぎか!まずそれ。本当に痺れる。

好きなポイント

ダンケルクの戦いを舞台にした群像劇です。「シン・ゴジラ好きなら面白いと思うよ」と言われたのが、腰を上げたきっかけでした。こんなふうに言うと不謹慎かもしれませんが、映画として、めっっっちゃ面白かったです。大興奮しました。キャラクターひとりひとりの背景は何も掘り下げられてないのに(なんなら名前もわからない)、彼らの極限状態での判断、行動すべてを、息を詰めて見守ってしまう。たとえば主人公に共感できるかどうかは、その人の”背景”を知って、共感することでのめりこんでいくのが王道だと思うのですが、たいして共感もしないのに、ぐいぐい引き込まれていくんですよね。これは構成(脚本)と、キャストの切迫した演技と、ドラマティックで不安感を煽る音楽と、飽きさせない映像の巧みさによるものだと思います。最後まで、本当に素晴らしく緻密でドラマティックな映画でした。

そう、映像が凄いのです。”空”では、スピットファイアとメッサーシュミットの戦闘シーンが限りなくリアルで、鑑賞中ポップコーンの箱を握り潰すほど興奮したし、旋回している時に映る空と海の美しさに、ぐっと心を掴まれました。ラストシーンも、たまらなかった…。

音楽も最高でした。登場人物たち同士の冗長な会話がない、淡々とした群像劇だからこそ、オーバーなほどドラマティックな音楽がストーリーにシンクロして、めちゃくちゃ煽られました。ノーラン監督すごい。

そしてキャスト。前知識ゼロで観たのですが、ケネス・ブラナーが出演していてひっくり返りそうになりました。「ハムレット」の時から大好きです。めちゃくちゃかっこよかった…!そしてスピットファイア乗りのジャック・ロウデンとトム・ハーディも最高にかっこよかった!痺れた…!特にジャック・ロウデンにはまってしまって、「ふたりの女王 メアリーとエリザベス」など観に行きました。

好きな場面(ネタバレあり)

ジャック・ロウデン演じるスピットファイア乗りのコリンズ。映るたびに画面に釘付けになってしまいます。一番の推し場面は、絶体絶命のピンチを助けてもらった直後に「Afternoon」というところ。英国紳士ー!かっこよすぎる。

民間船を操縦し、ダンケルクで孤立した兵士を救いに向かう、マーク・ライランス演じるドーソン氏が、「スピットファイア。英国が誇る戦闘機だ」とつぶやいた瞬間、背後から現れた三機のスピットファイアが頭上を抜けていくシーン。たまらない…!何度観てもゾクゾクします。

防波堤での撤退を指揮するボルトン海軍中佐が、双眼鏡を覗いてダンケルクの兵士を救出するために駆け付けたたくさんの民間船を目にし、感無量の表情で微笑むシーン。「何が見える」と問われ、「HOME.」と答えるるのです、そして目に光るものが。本当、グッときます。

クライマックス付近、”空”のファリアが、桟橋上の兵士達を狙うメッサーシュミットを追撃するシーン。痺れました。

クライマックス。チャーチル首相のあの演説を、新聞を手にしたトミーが読み上げるのが、また、いいんですよね。

何もかもがかっこよく、興奮しまくった「ダンケルク」ですが、それでも鑑賞中ずっとのしかかってくる絶望感は、「空と海を血に染めて」や「失敗の本質」を思い出しました。

そう、”陸”のトミー、ギブソン、アレックスの3名が、茫然と海を眺めている浜辺のシーン。誰も何も話さない、その視線の先に、ひとりの兵士が海に入っていくシーン。何の説明もないけど、どうしようもない絶望感が伝わる場面でした。

IMAX版の感想

そして10月14日。IMAX版で観るべき!というレビューに惹かれ、大阪エキスポシティの109シネマズまで遠征してきました!映画はだいたい片道10分で観に行ける好立地に住んでいるので、片道1時間強かかるのはなかなか…!でも、それだけの価値はありました!想像以上だった!

「ダンケルク」はIMAX仕様で作られた映画とのこと。しかもオリジナルサイズの画面比率で鑑賞できるのは、日本では次世代型のIMAX用レーザープロジェクターがあるエキスポシティだけということで、岐阜の友人を軽率に誘って応じてもらったのですが、お互い二周目の私たちはダンケルクの世界に没入しすぎて、ずっと泣いたり息を飲んだり、大変に興奮していました。映画館ってこんなふうに進化しているんだ…!と、ずっと震えてました。IMAXをスタンダードにしてほしいくらい。近所の方が羨ましい!

オープニングのシーンを見た時のショックは、本当にやばかったです。天地が広がるだけで、こんなふうに世界に入り込むことができるんだ!?と思ったし、スピットファイアの戦闘シーンの映像と音響は、まるで本当に乗ってるみたいで、ものすごく興奮しました。そしてスクリーンがめちゃくちゃでかいので、群衆シーンで人物にピントが合ったり・ぼけたりという精緻な部分まで鮮明にわかって、めっちゃ燃えました。こんなふうに表現されてたのか、今まで見逃してた新発見がまだまだあるんだ!と。

続けざまの3回目の鑑賞だったので、ストーリーはしっかり把握できているのですが、至る所に張られた伏線のひとつひとつに気が付いて、ウワーッとのけぞったり。通常のスクリーンで観て、次にIMAX版で観たので、世界が広がる感覚がして、とても面白かったです。

クリストファー・ノーラン監督のサイン

エキスポシティでは、日本にただひとつ!ノーラン監督の直筆サイン入りフィルムプレートが展示されていました。

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興奮!!!

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またアンコール上映してくれたら、ぜひ、観に行きたいです!

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