XのためにAをBする
わたしの尊敬する教育者の河田先生が、何年か前に参加した研修会でお話しされていたこの「XのためにAをBする」という考え方。
お話を聞いたその時にも大急ぎでメモした位、とても自分の考え方のふわふわしていた部分を明確にしてくれた大切な言葉だったのに、日々の活動や現場、運営をしていると目の前のことをこなすことに時間の大半を費やしてしまい、自分だけの「X」になってしまっていることで、色んな所に誤解やズレが生じてくる。
でも、子育て支援の分野だとわりとこの「X」は初めからみんなある程度似通った気持ちを持っていることが多いので、伝え忘れている時も自然と大元の「X」に立ち返れたりする。今、子育て応援NPOフレンズという会社は割とみんなスタッフがもう何年目かのベテランスタッフになってきているので、私がわざわざ毎回語らなくても、それぞれが同じ目標に向かって、それぞれの立場で、もっというならリーダーを任せているメンバーがそれぞれの現場の中心となって「X」を伝えながら進めてくれているから、私がうっかりしていても、私よりもっと細やかに、丁寧に共有してくれている。(すごいな~、うちのスタッフは!っと本当に思う)
これに慣れてしまって、新しい事業やグループに参加したときに、そこそこでの「X」の共有を怠ってしまうと、もう一体何がしたくて、どこに向かうのが正解なのか?がチグハグになってしまい、結果スーパー合理主義な私のような人間は、やる気をどんどんそがれてしまう。そんな自分の性質を知ってるはずなのに、AをBするにばかり目が行ってしまって、どこで迷っているのかすらわからなくなってしまうことがあった。
簡単なことなのに・・・忘れていた怠慢な自分に対してガッカリ(+_+)だけど、ちゃんとそれを思い出させてくれる人が、周りに居て、私らしく進める道を応援してくれたりして。恵まれているこの境遇に感謝しかない。
そしてそんなことをまた感じることができた今日、もうひとり尊敬するファザリング・ジャパンの安藤哲也さんが「前向きにがんばる人は、結構世の中が応援してくれるぜ!」と(きっちりそんな言葉だったかどうかは定かではない)娘さんにおっしゃっていた言葉を思い出したりした。
もちろんうまくいかないことや、思い通りにならないことも世の中にはたっくさんあるし、理不尽な現実に腹を立てることもあるけど、それでも大切にしたい「X」のために、前向きに一生懸命AをBしていたら、迷子になっても、助けてくれるお巡りさんが必ず現れるんだな~~~~!ってすぐに迷子になる自分自身でも、まぁがんばってるじゃん!っと褒めてあげたくなるのでした。(とっても楽天家)