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マック技報Applications_002 〜ミキサーセトラー説明書

今回のマック技報Applications_002は、ミキサーセトラーの使用説明書について掲載いたします。マック技報Products_001 〜連続装置ラインナップ〜 に示した連続装置です。
簡単な説明書ですが、装置の使い方を示した資料となります。

今後、その他のApplicationを随時掲載しますので、よろしくお願いします。

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1. ミキサーセトラー装置内容

1.1. ミキサーセトラー

全体:幅80mm、高さ80mm、厚さ、34mm:3セット使用
プレート:SUS316、ガラス:ホウ珪酸ガラス
ミキサー部:Y字型ミキサー、深さ0.8mm、幅0.8mm
セトラー部;三角形型セトラー、
      幅50mm、高さ52mm、厚さ8mm、容積10.4mL

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1.2. ポンプ

油用:ポンプ1台
水用:ポンプ3台
タクミナ社:Q-100など
      流量:0.1-100mL/min、最大吐出圧力:0.3MPa

1.3. スラグ流チューブ

PFA製、外径1/16in、内径1mm、長さ3m

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1.4. 流量調整

ニードルバブル:IDEX社、P-445NF、PEEK製
油用ニードルバルブ:1個
水用ニードルバルブ:3個

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1.5. チューブ、ナット類

PFA製、外径1/16in、内径1mmチューブなど

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DEX社、P-200フェラル、P-202ナットなど
1/4-28UNF接続

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2. 接続

油用ポンプ⇒チューブ(上)⇒
水用ポンプ⇒チューブ(下)⇒ミキサー部⇒スラグ流チューブ⇒

セトラー部⇒チューブ(上)⇒油用ニードルバルブ⇒チューブ⇒油回収
セトラー部⇒チューブ(下)⇒水用ニードルバルブ⇒チューブ⇒水回収

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3. 運転

3.1. 前準備、水張り

油側ニードルバルブ:開放
水側ニードルバルブ:全閉

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水用ポンプを起動、3セットとも水を下から30%まで入れる。

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3.2. 運転

1セット目の油ポンプ、水1ポンプを起動する。
セトラー1の油液面が70%、油/水界面が50%の時に、水1ニードルバルブを開け、水1を放出する。

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油/界面が50%を維持するように、水1ニードルバルブの開度を調整する。
セトラー1の油の液面が100%になったら、水2ポンプを起動する。

セトラー2の油液面が70%、油/水界面が50%の時に水2ニードルバルブを開け、水2を放出する。

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油/界面が50%を維持するように、水2ニードルバルブの開度を調整する。
セトラー2の油の液面が100%になったら、水3ポンプを起動する。

セトラー3の油液面が70%、油/水界面が50%の時に水3ニードルバルブを開け、水3を放出する。

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油/界面が50%を維持するように、水3ニードルバルブの開度を調整する。
水1、水2、水3ニードルバルブを連動させて、油/水界面を50%の位置に調整する。連続運転が可能となる。

3.3 液面の安定化

油/水界面が50%よりも高いとき ⇒水ニードルバルブを開いて、水量を増やす ⇒液面が次第に下がる。
油/水界面が50%よりも低いとき ⇒水ニードルバルブを絞って、水量を減らす ⇒液面が次第に上がる。
時間が立つとオーバーシュートするので、開度を少し戻し、安定化させる。

4. 抽出終了後の油側の溶媒交換

抽出終了後、油ポンプで吸い込む油側の溶媒を、フレッシュな溶媒に切り替える。
セトラー容積の3倍(30mL)程度の液を流し、溶媒交換する。

5. 系内の洗浄と追い出し

油ポンプ、水1、水2、水3ポンプで吸い込む液を、IPAなどの油/水の両方を溶かす溶媒に切り替える。
セトラー容積の3倍(30mL)程度の液を各々流し、系内洗浄を行う。
油ニードルバルブを締めて、ポンプ又はシリンジを用い空気で送り、IPAを系外に追い出す。

最後に

今回のマック技報Applications_002は、ミキサーセトラーの取り扱い説明書を掲載いたしました。
装置外見は簡単ですが、運転の最初にはちょっとしたコツが必要でした。簡単な取り扱い説明書を掲載しましたので、是非ともよろしくお願いします。

今後とも、マック技報では、Talk、Products、Applicationsにて、フロー関連の記事をシェアしてきますので、どうぞよろしくお願い致します。


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