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相手に喜ばれてこそのギブ&テイク

先日、自転車を購入した時の話。

そこそこ値段のする物で、
取り寄せが必要だったので
自転車屋さんとは何度か
やり取りをさせてもらった。

その自転車メーカーに聞いたところ、
近場ではそこのお店でしか取り扱えない
条件(契約?)のようなものがあるとのこと。

お互いに初めましてで、連絡もマメだし、
とてもお人柄の良い店長さんのおかげで
安心して購入することができた。

希少な車種とのことで割引ができない代わりに、
お店のサービスなのか、空気入れをおまけしますと
仰ってくださった。

今後もメンテナンスやらで
お世話になるので、とても無下にはできず、
喜んで受け取ることにした。

空気入れ、既にハイスペックなものを
持ってるとは言い出せずに…。

自転車の納品と併せて
件の空気入れにも対面。

空気圧のメーターが付いていて、
そこそこの値段がするに違いない。
けれど2つも要らないというのが本音。

自転車については
こちらにもこだわりがあるので
齟齬があってはいけないと
入念にやり取りさせていただいた。

「おまけ」はサプライズで
嬉しかったけれども、店長さんには
もう少し踏み込んでほしかったなと。

自転車から少し脱線して
今年の春頃まで遡る。

新型コロナワクチンを接種した方への
特典で、自治体オリジナルのボールペンを
差し上げますよと、行政が必死にPRしていた。
テレビCMもしていたほど。

このボールペンは非売品で、
下さいと言ってもなかなか
もらえないという点では希少だけども、
誰が欲しがるのかという話。

自治体も予算が決まっていて、
新たに購入することは難しいのは分かる。
しかし、それはただの在庫処分と
勘繰られても仕方のない品だった。

自転車屋さんもひょっとすると在庫だったのか、
どちらにせよ、それぞれ良かれと思って
「おまけ」してくれた点は素直に嬉しい。

顧客とその先の関係性を見据えるなら、
もっとリサーチすべきだったのではと
受け取る側の視点から感じた。

「おまけ」する側として、
「おまけ」にコストをかけるなら、
同等のコストで賄える品を
選択制にしてくれたらさらに喜べたはず。

ギブ&テイクとは、
相手が喜ぶことが大前提。
自己満足なギブもテイクも
受けた方は困るだけ。

サービスを提供する側に立つなら
最後まで決して気を抜いてはいけない
ということを学べた出来事だった。


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