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#04.【より専門的な検査へ】〜耳鳴りの正体は「硬膜動静脈瘻」実体験レポ〜

硬膜動静脈瘻と診断されるまで

異常を感じ始めたのは2か月半ほど前。30数年間、体感したことのない耳鳴りがし始め、3つの病院の耳鼻科や脳神経外科へ受診に行き、今現在も治療に向けて処置方法を検討している段階。この「硬膜動静脈瘻」という稀な症状について、患者視点で検査までの過程を発信しようと思います。今回はその第4話です。


前回の続きです。

CT検査で見つかった血液のトグロ状態

相変わらず右耳からは「キューンキューン」と
耳鳴りが聞こえている。

症状が出始めてから1週間が経過。
この症状に慣れも生じてきた一方で
1週間経っても自然治癒しないことに
絶対に何か異変が起こっていることも確信に。

この日は、北月医院から紹介された
まけまな在住エリア最寄りの総合病院
水原病院(仮名)で受けたCT検査の
結果を聞かされる日。

看護師さんに呼ばれ、診察室に入ると
医師のPCモニターには先日撮ったであろう
CT画像が映し出されていた。
初めまして。my頭の中。

医師「CTを見たところ、右耳の奥に血液が
トグロを巻いているような所見がある。」

医師がペンで問題の箇所を指し示すものの
正直よく分からず…。
引き続き医師の言葉に耳を傾ける。

「これが原因と断定はできませんが、
ここ以外、特段の異常は見られない。
希望されるなら大学病院への紹介状を
書きますが、いかがでしょう」

まけまな「お願いします」
今回も即答した。

ポジティブに捉えた「大学病院への紹介状」

医師「拍動性耳鳴りの疑いもあるけども、
これらの症例と比べると該当しない部分もあるので
大学病院で詳しく検査してもらえれば
より確度の高い診断ができると思いますよ。」

地域の耳鼻科では手に負えない症状と聞き、
やっぱりか…という思いと、
特別な症状と聞いて「普通」じゃない、
優越感に似たような感覚にもなった。

振り返ってみると
幼い頃から、とても「丈夫で健康体」とはいえず
高校卒業するまで何かしらの症状や怪我で
毎年数週間の通院するのは珍しくなかった。

高校を卒業し、実家を離れて生活環境が
変わったことで、それまで毎年だった通院のペースが
2年や3年に1度という頻度に減って、これからは
「昔は病弱だったんです」と言えるはずだった。

このような経験があって、「大学病院へ紹介状」という
ビッグワードも決して驚愕ではなく、何年ぶりだろうか〜(遠目)
程度な感覚だった。

そのことよりも、きちんと専門的な検査をしてもらって
原因不明状態からいち早く抜け出したい思いの方が
本能的にも強かったから、即答できたんだろうと
今となっては当然の選択だったと振り返る。

不幸中の幸いだったのが、ここまでの検査で
耳鳴り以外の明らかな異常は見つからなかったという点。

毎年の健康診断でもここまでチェックされないので
所持金と有休は減るものの、HPが大きく減るような
爆弾は抱えていないことが分かったのはポジティブに
捉えられた。

次回、第5話
まけまな、近場で最も医療体制が整った
白鳥[しらとり]大学附属病院(仮名)に通うってよ。

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