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非繊細さんの常識は繊細さんの非常識

当時はHSPという
言葉すら聞いたことなかった。

そして、あの方は間違いなく
非繊細さん。

繊細なまけまなから見たら
宇宙人のような考え方の理解が
追いつかなかった方とのお話。

耳を疑う言葉

「年齢も経験も敵わないのだから
年長者の言うことを素直に聞くべき」

以前言われたことのある
びっくり発言。

20歳ほど年上で、
職場の数年先輩がキレた時のこと。

とにかく相性が合わない。
考え方も合わない。

都会から地方へ移住して
最初に就いた職場でそれは起こった。

始めは面倒見の良い先輩だと
思っていたら、だんだん異変を感じ
言い方を変えるとかなりのお節介さん。

行動力・突破力はある方で、
誰もなし得ないことを成果として
挙げることで、それなりの評価を受けていた。

一方で、「また勝手に進めて…」と
否定的な見方をする人も一定数いた。

上長がオブラートな言い方で
「少しは相談してほしい」と伝えても
それを『嫉み』と一蹴する先輩。

繊細な気質のまけまなにとって
その先輩を見る目は憧れだったのが
次第に疑念の見方に変わっていった。

真に受けない価値観

新しい職場でのまけまなは1年目。
ただ、社会人歴は10年超。

職種は違えど、それなりの経験を経て
その職場へ志願して転職した。

まるで新卒を扱うかのような
丁寧な指導…というか監視下におかれる。

そして自身のやり方を貫いていた時に
先輩の琴線に触れたのか冒頭の
一言を大衆の面前で言い放たれた。

なるべく冷静に、その先輩の
良い部分を見るように努めた時期も
あったものの、難しかった。

価値観が合わなすぎる。

「郷に入っては郷に従え」

これを自身に言い聞かせ、
先輩の言うことを素直に実践する
時期を設けた。

「新しい発見があるかも…?」

と、これまで積み重ねてきた価値観を
できるだけフラットに、先入観なく
取り組んだところ身体が悲鳴を上げた。

(仕事に行きたくない…)
(先輩の顔や声も見聞きしたくない…)

居ても立っても居られず心療内科へ駆け込んだ

逃げるは恥だが…

幸い、年末年始の休暇の時期と重なって
2週間ほど職場から離れることで
なんとか復職できた。

上司には休職前に全てを告白して
できる限りの配慮はしてもらえるよう
約束したはずだった。

唯一無二、先輩との2人チームで
関与しないというのは物理的に困難。

自然と冷戦関係になり、和解も継続も無理と決断。
新年度を前にまけまなが退職届を提出することに。

「都会からやってきたあいつは根性なし」
「無責任なやつ」

そう言われることを覚悟しながら、
1年も経たないうちの退職は
プライド的に恥でしかなかった。

それでも、あのまま続けていたら
身体も心ももっとボロボロになって
いたのだと思う。

逃げるは恥だが…
健やかな人生を送るためには
逃げるのも致し方ない決断だった。

おかげで今は山や谷も経験しながら
結果的には健やかな日々を送れているため
結果オーライということで。

ちなみに件の先輩もその職場を
離れて遠くの地で同じような職種で
頑張っているんだとか。

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