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#03.【人生初のCT検査へ】〜耳鳴りの正体は「硬膜動静脈瘻」実体験レポ〜

硬膜動静脈瘻と診断されるまで

異常を感じ始めたのは2か月半ほど前。30数年間、体感したことのない耳鳴りがし始め、3つの病院の耳鼻科や脳神経外科へ受診に行き、今現在も治療に向けて処置方法を検討している段階。この「硬膜動静脈瘻」という稀な症状について、患者視点で検査までの過程を発信しようと思います。今回はその第3話です。


前回の続きです。

初めてのCT検査

北月医院(仮名)の耳鼻科にて
「異常なし」と診断され、
念のため頭部のCT検査をと
紹介されやってきた水原病院(仮名)。

ここ水原病院は私まけまなが住む
エリアでも中核的な役割を担う総合病院。

まけまなも、最寄りのクリニックが
休業日の時、何度かここ水原病院を
利用したことがあった。

ただ、今回は初めてのCT検査。
コロナや既往歴やらを問診票に書き、
呼び出しを待つ。

呼び出しを待つ間、やはり気になる
右耳の「耳鳴り」。

とにかく早く診断結果が知りたく、
このCT検査の結果(画像)を持って
セカンドオピニオンを受診しようか
考え始める。

セカンドオピニオンを受けるとすれば、
水原病院から約1時間かけて移動する
都市部にある専門医院だろうと思い、
休診日やレビューを片っ端から確認し始める。

数少ない情報をあてに、2つの専門医院に
候補を絞ったところで呼び出しがかかる。

案内されたのは真っ白い重厚な扉の向こう。
医療ドラマで見たことある
寝台の頭部に大きな読み取り機械だろうか、
これからこの中に入るのかと少しばかり緊張。

さらに、検査技師さんが美人で
心ばかりか緊張感が少し増す。

「何か心配なことはありませんか?」
と聞かれ、セカンドオピニオンのことを
告げようか悩むも、技師のきれいな大きな瞳を前に
心の内とは反対の「ありません」が口を出る。

耳栓を渡され、寝転び、頭を固定化。
20分は動かないでくださいねと
その素敵な笑顔に誰が逆らうのだろうかと
検査が始まる。

「すごい音がしますので」と技師の忠告が
よく理解できた。耳栓をしていても
なかなかの動作音だと分かる。
決してうるさくはない。

慣れると、頭上で機械がぐるんぐるん回転する音が
次第に心地良くなり、20分間のうち、数秒単位で
意識が飛ぶ(居眠り)ような感覚を体験できた。

検査が終わると、技師のやはり素敵な笑顔で
「おつかれさまでした。
会計書類を作るので表でお待ちください」と。

ありがとう。あなたの笑顔で
とても素敵なひとときが…
という言葉が頭をよぎりかけて我に戻る。

「すみません、今のCT画像、
持ち帰らせてくれませんか?」

セカンドオピニオン受診を巡る混乱

技師は少しきょとんとした表情を浮かべる。
これがまた可愛らしい。
いや、困らせてしまったようだ。

「上の者と相談したいので、
少し表でお待ちいただけないでしょうか」

その言葉を受け、検査室の外で
これから受診しに行こうかと考えている候補から
1つに決めようと改めて別サイトのレビューを
チェックすることに。

10分くらいか、先ほどの技師の上司らしき方から
「まけまなさん、少しよろしいですか」と、
個室へ案内される。

「今回のCTは北月医院さんからの依頼で
実施したもので、私たち水原病院としては
北月さんの承諾なしにお渡しすることが難しい。
まけまなさんから確認してもらえないでしょうか?」

という筋の通った話に納得。
直接水原病院にかかっていれば、
すんなり持ち帰りはできたとのこと。
分かりましたと、病院外で北月医院へ電話することに。

先日耳鼻科を受診したまけまなです。
(医師は往診で不在と承知済だったので)
耳鼻科の看護師さんとお話ししたいと
窓口の職員さんに諸々の事情を伝える。

その後電話を変わった看護師さんに
いま対峙している事情と併せて耳鳴りが辛い、
早く原因を知って楽になりたいと懇願。

看護師もだいぶ困った反応をし、
「先生に相談するので、少しだけ時間がほしい」
との旨、承知し、電話をいったん切る。

思っていたより早く数分後、
折り返しの着信あり。

「すみません、
やはり持ち出しはご遠慮いただきたく、
代わりに、水原さんからの帰りに北月医院へ
画像を届けてもらえれば、明後日の診療が可能です。」

お、診療日が少し早くなった。
もうひと押しだと、

「ごめんなさい、正直、明後日でもきついです。
移動時間くらいは平気なんで、きょう結果が分かるなら
都市部の専門医院まで持っていきたいです」

すると、さすがはプロの看護師さん

「恐らく、これから初診で持って行かれても
今日中に結果をというのは難しいと思います。
北月医院と同じような検査をして、また日を置いて
来てくださいという結果になる可能性が高いと思われます」

と。それもたしかに。
時間とお金だけかかって成果が得られないのは
望ましくない。素直に聞き入れることに。

電話の経緯を水原の技師らに伝えて、
北月へ渡す画像データ入り封筒を用意してもらうことに。

あわよくば、封筒の中身を少し取り出して、
個人の記念用に…と思惑も虚しく、封がきっちり
糊付けされた封筒を目にして断念。

このあと素直に北月医院に持参し、
明後日の診療日に気持ちを向かわせたところで、
次回に続く。


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