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「それくらい自分で調べたら?」が人生を変えた

社会人になって3〜4年目の頃、
(10年ちょい前)
出向で都会の本社で勤務した
時期があった。

社会人になって、
それなりに自覚も持ててきたかと
思えた頃、出向先の先輩に
言われた言葉が衝撃だった。

「なんて冷たい言い方なんだ」

と率直にその時は感じ、
その言い方に傷付きもした。

ただ、その傷は自分を
成長させる傷だった。

振り返りの意味も含めて記します。

分からないことは調べてから質問する

当時、配属された部署は
Web開発に取り組む部署で、
Webの知識を学ぶために
出向することに。

もともと詳しいわけでもなく
得意な分野でもなかったので
胃をキリキリさせてながら
学んだのが思い出。

ある日、どうしても
分からない壁にぶつかる。

先輩が何人かいらして、
教育係的な先輩は優しく、
分からないことがあれば
何でも聞いて的な方。

その日は教育係の先輩が不在。

そのため、次に席の近い
ムードメーカーだが何を考えているのか
よく分からない先輩に「すみません…」
と尋ねたところ、返答が衝撃だった。

先輩に言われた一言は今では金言


「それ調べた上で聞いてる?
目の前にGoogleあるでしょ?
ググってごらん。答え出てくるから。」

答えを求めていたのに
自分で見つけろとのこと。

いや、あなた分かるでしょ。
なんでそんな回りくどいことを。。。

というのが当時感じた率直な感想。
今となればとてもありがたいお言葉でした。

当時は、その言い方や調べ方も
よく分からず、ググれ先輩に
良い印象を持てませんでした。

そこで、正直に

「ここまで調べたんですが、
分かりませんでした」

と伝えたところ、
ググれ先輩は席から立って

「席に座って
もっかい調べてみて?」

と注文。

〈JavaScript 分からない〉

と検索したところ、
即座に

「そんな調べ方で分かるかい!w」

ソフトなお叱りの言葉を受ける。

何について不明なのか、
その壁をクリアして何がしたいのか、
Googleは世界中から
情報が集まっている。

今つまづいているポイントは
初歩だから、世界にはこの
初歩を乗り越えた人が
ごまんといるはず。

いくつか検索キーワードを変えてみて
くまなく調べてみ?

といった言葉が確か
ググれ先輩に言われたこと。

当時はGoogleの偉大さを
理解しておらず、苦言ではなく
金言をいただいたのだと分かったのは
数年後のことだった。

調べる癖は質問力を鍛える

ググれ先輩に言われた言葉を
日常でも当たり前に実行するように
なってもう10年近く。

この世のほとんどの疑問や悩みは
Google検索する(ググる)ことで
解決するものだと今では実感してます。

ググるのが役に立ったのが転職活動。

都会でのWeb業界から地方の別業界へ
転職する際に、転職先の情報をひたすら
ググって、面接でいくつか質問を
用意しました。その時の面接官からは後日談で

「そこまで調べてきてくれていることが
まず嬉しかった。ただ書いてあることを
聞くだけでなく、自身の意見を織り交ぜながら
質問と提言をしてくれた点を評価した」

と、採用後に教えていただきました。

自分では、当たり前のように
気になった点を調べて、さらに疑問に
感じた点を当事者に質問しただけ。

それがまさか相手を喜ばせることに
繋がるとは、ググれ先輩に言われた当時は
夢にも思ってなかったことでした。

ググることが習慣化している今、
当時はイラッとしたググれ先輩には
感謝の気持ちしかありません。

Googleが全てとは言いませんが、
分からないことは調べてから次の
行動を起こす。

既に習慣化していますが、
周りに当時の自分のような方がいれば
優しく伝えてあげたいと心掛けています。

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