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お互いに優しく、分かりやすく伝える

「マインクラフト」という
大人気ゲームがある。

町おこしに、
このマインクラフトを使った
事例があると聞かされる。

始めは、一部のマニア界だけでは?
と疑ったのが正直な第一印象。

これまでプレイしたことはなく、
ゲームの名前だけは
聞き覚えがあるという程度。

どのようなゲームかという雰囲気は
YouTubeのおすすめに出てきた関係で
数分間ほど見たことがあった。

ただその内容は、お調子者のプレイヤーの
ワールドをこっそり破壊していくという
決して本来の遊び方ではなかった影響か
マインクラフトへのイメージは良くなかった。

本職の業務として、マインクラフトについて
様々な事例を紐解いていくと
実は素晴らしいゲームなんだということを
理解することができた。

包丁は調理するのに便利な道具である一方、
使い方を誤れば人を傷つけることもできるように、
それは使うユーザー次第ということ。

手始めに、社内で聞き取り調査をしていると、
他部署のお子さんがとても熱心に
やりこんでいるとの情報を入手。

少し前に攻略本を購入したと親御さんから聞き、
本人の了解を得て攻略本を会社へ持ってきて
もらうことになった。

というのが今日の話。攻略本を受け取る。
3cmはある本の分厚さに
ゲームの奥深さ・複雑さを悟った。

読み進めていくうちに、段々と意識が遠のく。
専門用語に、本に載っているのは静止画。
文章を読み込み、きっとこのように操作できる
だろうという想像を必死に脳内で再生。

すると、僅か10数ページで基礎編の解説が終わり、
次章からはより専門的な用語や機能が
出てきて、まけまなここでギブアップ。

この時点でようやく気付く。この本は少しでも
プレイしたことあるユーザーを対象に
書かれたものだと。

まけまなのようなプレイしたことのない
人間に解説することを想定していない
本の作りになっていることを理解した瞬間だった。

ここでふと幼い頃の記憶が蘇る。
テレビゲーム漬けの日々を送っていた
小学校高学年時代。

好きなゲームに行き詰まると、
「攻略本」を求めに書店へ出かける。

「攻略本」は基本、ビニールで
封がされていて、中身を知るには
購入するしか方法はない。

なけなしのお小遣いを攻略本に費やし、
嬉々として帰宅してから本を読むと
期待していた内容ではなかった時の衝撃。

知っている内容がほとんどで、
肝心の知りたい箇所の情報が薄い。

こんな内容なら買わなかった。
ビニールを開封すると返品できないことも
知っていて、ただただお小遣いを無駄にした
という虚しさ…

という記憶が数十年経った今日、蘇える。

今回は、マインクラフトを初心者レベルから
知りたいというまけまなと、
攻略について惜しみなく伝えたいという内容との
ミスマッチが原因だった。

この攻略本を貸してくれた子が
そもそも初心者向けの攻略本を持っているかは
いったん置いておく。

その親御さんにきちんと目的や現状を
伝えられていたかというと、
そこはまけまなに非があったといえる。

そして、攻略本の表紙にも物申したい。
「初心者向け」「上級者向け」のように、
中身を読まずとも対象が分かるよう
明記してほしいところ。

これは、昔失敗した攻略本にも言いたく、
「完全攻略」といった言葉で期待を煽るのではなく
丁寧に表現してほしい。

これはどのサービスにも言えることだと感じた

買って終わりの攻略本ならまだしも、
今後利用し続けてもらう必要のあるサービスは
常に消費者の期待に応える必要がある。

そのためにも、ひとつひとつのサービスに
対象やどこまで満足させてくれるのかを
はっきり謳うことでミスマッチを起こさない
工夫が必要である。

つまりは優しさ。メーカーも消費者も
お互いに分かりやすく伝えること。

まけまなのマインクラフト入門は
もうしばらく続く。

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