たまごプリンがみちみちに詰まっていた
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たまごプリンがみちみちに詰まっていた

まけもけ

心というのは意外ともろいもので、部屋の中で誰かがギャンギャンに罵倒されているのを見ているだけで、へろへろになってしまう。「どうしてできないんだ!」と言われて、誰かは何とか理由を言おうとするものの、「そんなことが言い訳になるか!さっさと結果を出せ!」と火は余計に燃え広がる。部屋の中ではそんなことがあちこちで起こり、もちろん、自分にも火の粉は飛んできて、直撃を食らうこともしばしば。ただ、やはり誰かが横でギャンギャンに罵倒されているのを目にするのが一番ダメージが大きかったようで、どうにもこうにも部屋の中にいることがしんどくなる。

自分ではまだまだ大丈夫と思ってはいたけれど、次第に心はへにょへにょになり、身内から見たらかなりおかしくなっていたようで、結局は大暴れをした挙句にその部屋を飛び出した。

運良く、環境の全く違う新しい部屋に入ることができた。

でも、「環境が変わったからもう大丈夫」と思ってはいけない。これは自分でもびっくりしたことだけど、心がへにょへにょになってしまうと、やたらと防御力が下がる。てつのよろいを装備していたはずが、ぬののふくしか着ていない。てつのかぶとをかぶっていたはずなのに、何にもかぶっていない。もちろん、てつのたても何にも持っていない。

最初は自分でも気がつかないので、前と同じようにいろいろと頑張ってみるものの、誰かのちょっとした言葉や態度に、ものすごく過剰に反応してしまう。例えば「これはどういうこと?」と聞かれたが最後、何を言っても炎上してしまうんじゃないかと勝手に思い込んでしまって、ちっとも言葉が出てこない。

びっくりするぐらいにレベルも下がる。

何かをしようとしても、本当にこれで大丈夫だろうかと考えてしまって、自信を持って動けない。何をするにもおっかなびっくり。下手したら炎上するんじゃないかと、これまた勝手に思い込んでしまう。つまり、何もできなくなる。

人間は成長を続けていくものなんてのは大間違いで、心がへにょへにょになったら、成長どころか簡単に退化してしまう。実にもろい。

とはいえ、新しい部屋の人たちは「環境が変わったからもう大丈夫」と思っている。こちらがぬののふくしか装備していない防御力1の状態だとは思っていない。てつのよろい、てつのかぶと、てつのたてを装備しているものだと思い込んでいる。てつのよろい、てつのかぶと、てつのたてを装備していたら大したことはないけれど、残念ながらこちらはぬののふくしか装備していないので、ものすごいダメージを受けることになる。

心がへにょへにょになると、そんなに簡単には治らないし、たぶん完全には治らない。風邪をひいたぐらいなら治ったら何もなかったようにけろっとするけれど、ぼこぼこにされてそこらじゅう骨折をしたのであれば、治るのにものすごく時間がかかるし、リハビリも必要だろうし、後遺症が残ることだってある。心のダメージというのは、どちらかというと骨折に近いというか、まんま骨折だと思う。

ただ、「こちらはぬののふくしか装備していないので、そんなにガンガンこないでください。」と言いたいけれども言えなくて、これまたもきゅもきゅしていたり。何にも目に見えないし、数字にもできないだけに、実にやっかいなことです。

ついつい、前の部屋よりマシだからと自分で自分を納得させようとしているわりには、結構しんどいと思うことも多くてどうしたもんかと思っていたけれど、最近ようやくそもそも防御力とレベルがだだ下がりしていることに気がついたので、なんとなくnoteに書き記しておきました。

ちなみに、今日買った「能登たまごプリンJUMBO」はフタを開けたらみちみちに詰まっていて驚いた。

まけもけ
ぐわぐわしたり、もんにょりしたり