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タイムスリップコップ【毎週ショートショートnote】

 とある会議室に集まった脚本家、監督、プロデューサーは悩んでいた。

 ヒット作を最低一本作らなくては、所属する映画会社が潰れてしまう。といって社運を賭けたプロジェクトに誰も知らない作品ってわけにもいかない。

 スポンサーの首を縦にふらせ、資金繰りをなんとかするには、万人がこれはいけるんじゃね的に思える作品が必要だった。

 そんな中、脚本家がぽつりと呟く。
「『タイムスリップコップ』ってどうですかね。『ロ○コップ』みたいな刑事が『ター○ネーター』か『バッ○トゥザフューチャー』みたいに過去にタイムスリップして事件を解決するんです」
「それだ!」とプロデューサーが目を輝かせ、頷く。
「予算内にできるかな」と監督が少し弱音を吐くが、「そこはCGとかで誤魔化してさ」とプロデューサー。

 かくして、『タイムスリップコップ』の制作がスタートする。果たして、21世紀にタイムスリップしてきたロボ警察官は難事件を解決できるのか? 乞うご期待!

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