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欠損フェチだが乙武さんは応援できなかった

自民党の裏金問題で揺れる中で、3つの選挙区で衆議院議員の補欠選挙が行われた。

・柿沢未途(自民)が公職選挙法違反で逮捕され議員辞職した東京15区。
・細田博之(自民)が死去した島根1区。
・谷川弥一(自民)が裏金問題で議員辞職した長崎3区。

自民党の裏金問題というタイミングでもあり、自民党政治への審判という意味合いも持った補選であった。
それが証拠に、東京15区・長崎3区では公認候補を出せなかった。候補者すら立てられる雰囲気になかったのだ。
唯一自民候補を擁立した「保守王国」島根1区では、自民岸田・立憲泉の両党首が応援演説に来るという力の入れようだった。

しかし、蓋を開けてみれば、大差で自民党の候補は敗れてしまい、上記の3つの選挙区で立憲民主の候補が当選したという結果となった。

東京15区では、乙武洋匡氏が完全無所得を標榜しつつ、結局は都民ファーストや国民民主党の支援を受けて立候補した。

結局は、維新の候補にすら得票数で及ばず、落選することとなった。

今般の選挙で乙武氏を支援した面々を見ると、どうも最近の「論破脳」な感じの面々が目立つような気がする。
いかにも、これからの議論とは、こうやってやるんだよ、はい論破!と言わんばかりの面々が。

https://x.com/h_ototake/status/1784207578001707073?s=61

こうした面々と親和性が高い乙武氏を、どうしても応援しようとは思えなかった。

乙武氏といえば「欠損萌えはアリ」と、当事者の立場から我々を擁護してくれた恩義はあるのだが、いざ政策や人物と言う面から言うと、応援する気にはなれなかったのである。

ちなみに、ここ20年位の傾向で見ると、欠損フェチの政治志向というのは、MOON BASEを知っているレベルの古いフェチだと、福祉系のホームページをたくさん当たってきているためか、左寄りが多いような気がする。
かたや、最近の「オタク」というアプローチで入ってきている若い世代の人は、完全に右寄りが多いイメージである。

よく言われていることだが、日本の政治論議の場で、右か左かというのは、民族主義やら資本主義やら社会主義やら共産主義ではなく、「強い方の味方か」「弱い方の味方か」で括られているような気がする。

「お前が弱いのは努力しないから」と言わんばかりの言説には、到底相容れる事はできないのだが、どうなんだかね…

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