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iZANGIの行方。

プロレス✖︎演劇✖︎音楽を融合するMAKAIの新ブランドとして立ち上げた「iZANAGI」。

「魔界」が異次元の世界を描いたものだとすれば、「iZANAGI」は未来を描いたSF作品です。

MAKAIはプロレス団体ではなくあくまでもエンタテイメント集団。もっといえば興行会社でもなくコンテンツ制作会社を標榜しています。

なので、「作品」であることにこだわっています。

「iZANAGI」は「魔界」に比べるとはるかにプロレス成分が強いですが、それでもその主軸は「ストーリー」であり、既存のプロレスとは一線を画しています。

と同時に、「魔界」にある「完璧な計算に基づいた作品づくり」とも違い、iZANAGIは「不確定要素をいかに多くして作品をつくるか」というところにポイントを置いています。

ワタシは作品をつくる時は基本的に音楽的思考をします。

それだけに出演者、とくにレスラーがもつ技術、表現力をいかに引き出し、制限せず、それでいてひとつの世界観を示せるかが重要です。

ストーリーはいわば、セッションするためのコード進行のようなものです。だからなるだけシンプルな循環コードがのぞましい。

「魔界」はオーケストラなので、その進行や構成で複雑で壮大です。それに対して「iZANAGI」はいかにシンプルにそして循環できるか。

そのために「近未来のアンドロイド達の戦い」「政府軍と革命軍」の戦いという極めて簡単なベビーとヒールという構成にしました。このあたりの設定がプロレス的であるともいえます。

プロレスは、基本的にJAZZです。まず「終わりがない循環コード」で構成されベビーとヒールが入れ替わりながらも延々と続く。どの団体も基本的にこの構造です。

その意味では「iZANAGI」はプロレス要素がかなり高いといえます。

あとは個々のプレイヤーの価値をいかにあげ、そしてその魅力でひきつけることができるかでしょう。

第2回となったepisode2は基本的コンセプトのストリートファイトからデスマッチにまでその可能性を広げました。それは各プレイヤー(プロレスラー)の個性が十二分に発揮された結果といえるでしょう。

episode3はここにプロレス界きってのハードファイターである木高イサミ選手、宮本裕向選手が参戦します。「魔界」にも参戦しているふたりですが、「iZANAGI」にどんな世界観を持ち込むのか。今からたのしみです。

「iZANAGI」はまず3回連続でやってみて方向性を修正するという方針です。

6月29日のepisode3が「iZANAGI」というものが今後MAKAIの中でどうつくられていくか決定するでしょう。




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